内容説明
敵国サイゴーンの予想外の抵抗によって、長期戦を余儀なくされたベルゼイオン遠征艦隊。ミレは負傷したキバと再会するが、そこにかつての面影はなかった。やがて敵本星への降下作戦に投入された「虎」部隊であったが、ミレとの再会により感情が芽生えはじめたキバは、戦闘機械としての能力を失いつつあった。「虎」の秘密を探るアーサの計略で降下部隊に参加したミレは、消息不明のキバを求めて苛酷な前線へと赴くが…。次世代型作家のリアル・フィクション。
著者等紹介
荻野目悠樹[オギノメユウキ]
1965年東京都生まれ。横浜市立大学商学部卒。『シインの毒』で1996年度集英社ロマン大賞を受賞してデビュー。『破剣戦鬼ジェネウ』『六人の兇王子』など退廃的にして絢爛たる異世界ファンタジイ・シリーズで人気を博す。近年はスペース・オペラ作品が多く、『双星記』『ダイアナ記 戦士の還るところ』ほか、田中芳樹との共著『野望円舞曲』がベストセラーとなっている
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