ハヤカワ文庫<br> 記憶汚染

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ハヤカワ文庫
記憶汚染

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150307400
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

破滅的な原発テロの教訓から、携帯情報端末による厳格な個人認証が課された近未来日本社会。土建会社社長の北畑は、奈良の弥生遺跡から謎の文字板を発見するが、なぜかそれは200年前のものと推定された。いっぽう痴呆症研究に従事する認知心理学者・秋山霧子は、人工知能の奇妙な挙動に困惑していた。2つの事象が交わったとき、人類の営為そのものを覆す驚愕の真実が明らかになる―それは新たなる破滅か、それとも。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

儚俣

7
神林長平の雪風シリーズ的な知性体ハードSFであり、70〜80年代の日本SF的な調子の良さもある。作中で描かれる技術や社会傾向は、年代は違えど驚くほど現代をトレースしているし、未来をリアルに予想させる。対決する集団をあれにしちゃった事を除けば面白いハードSF。2015/09/08

スズツキ

3
序盤が面白くて「これは最近読んだSFの中でトップクラスの出来だ!」と思ったんだけど……。2014/05/03

ゆう

2
★★★  情報端末のアイデアは現実にあり得ない話ではない。しかし2つの状況が重なってくるあたりで、SFからファンタジーへと変貌してしまう。個人的に中盤からの展開がやや尻すぼみに感じられてしまった。ストーリーとは関係ないが、メインの舞台設定は関西である。しかしながら関西弁を話している人間が一人もいない。読みにくさを考慮しての処置であれば、そもそも関西を舞台にする必然性は無い。奈良を出したいが為かもしれないが、関東でも歴史埋蔵物は多くあるだろう。この部分の著者の意図がわからない。2017/07/16

レイス

1
ワーコンてスマホみたい。はじめハイテクで考古学してるとこがよかった。脳に白癬菌を使った素子を入れるとか、「攻殻機動隊」と比較連想。しかし、黒幕が明らかになってから、なんだかなぁになってしまった。面白くなかった。2022/02/23

しんこい

1
人間が各自ウェアラブルコンピュータを持ち、プロファイルを公開。隠す人は共同体から外されるみたいな世界は、昨今の携帯やFacebookを見ていると、やがて実現しそうな気がするので、そっちがどうなるかをもっと読みたかった気がしました。2011/11/06

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