内容説明
おそるべき疫病は激しさを増し、町には死者があふれかえる。リチャードは、すべての鍵を握る“風の神殿”を躍起になって探すが、すでにこの世にはないことがわかった。望みはついえてしまったのか。苦悩のなかで、リチャードとカーランはついにあの予言を理解する。民を疫病から救うには、互いへの愛をあきらめ、それぞれ別の者と結ばれるしかないと。あまりに酷いさだめに言葉を失うふたりを、さらに大きな衝撃が襲う。
著者等紹介
佐田千織[サダチオリ]
関西大学文学部卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。