内容説明
悪霊の魔手がラプソディにまで伸びないよう、かつてアシェが彼女から奪った記憶―それは彼らが結婚した事実。だが何も知らない彼女は、アシェが別の女性と結婚したのだと誤解したまま、みずからの使命を果たすべく旅立ってしまった。そしてアシェが耳にしたのは、リリンの女王となったラプソディが、ついに悪霊へ最終対決を挑みに向かったこと。生きて再会し、彼女に真意を伝える時は来るのか!?感動巨篇ついに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒダン
11
ついに完結。続きは翻訳されてないらしいが、キリがいいここで終わるのは妥当だと思う。収まるところに収まったまさに大団円。フドールとの決戦は予想以上にあっさりだった。ラスボスなのだからもっと壮大なスペクタクルが欲しかった。物語の外から時間を操る者メリディオンも明かされる。もう一周すれば彼の暗躍に気づけるのかもしれないが、余りに長すぎる。多くの亜人種が出てきて、魔法と剣と竜と予言が織り成す、全部乗せ王道ファンタジーで読み応えのあるシリーズだった。2016/07/14
しゃお
3
再読。三部作完結編の前半は色んな場所からの視点で交互に描かれる為に若干テンポは遅めだけれど、後半に入ると悪霊との対決にラプソディとアシェの二人の事。それに最後の戦いまで一気に展開していき読み応えたっぷり。続編てどんなんでしょうね。邦訳して欲しかった・・・。2010/12/20
aiwendil1
1
三部作の最終作。ひたすら物語の回収作業といった上下巻。風呂敷を畳むための消化試合のようで辛い。ぶつ切りの断章は群像劇のカット割りのような効果を狙ってのことなのだろうけれど、焦点が定まらず若干食傷気味。巻を追うごとに人物や出来事の内容が空疎になってゆく感があって、物語は綺麗に収まっているものの、その魅力は弱まっているようで残念。戯画的なまでに描かれていた性的要素も結局テーマとはあまり関係なくてびっくりした。単なる作者の趣味? とはいうものの、上下巻約1300ページを読ませる手腕は脱帽。2020/11/21
なお
1
一応、完結(?)。英語では、続きがでてるらしいのだけど。英語版買ってみようかな。続編では絶対アンウィンが復活してると思う。。。。。ともかく(お約束の)すったもんだの末、アシェとラプソディがめでたく結ばれてとりあえずよかった。どの巻もとんでもなく分厚かったけど、おもしろくて一気に読めた。2012/04/10
terutyann
1
続編があるんだったら読みたいなあ2010/04/10