ハヤカワ文庫
霊玉伝

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150203306
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

老賢者李高に弟子入りした、十牛少年。怪事件解決の依頼をするため、彼らのもとに哀谷にある寺の管長が血相を変えて駆けこんできた。750年前に死んだはずの悪名高き暴君、笑君が復活して仲間の法師をありえない手口で惨殺したと言うのだが!?この怪事件の真相を探るため、笑君の墓へと向かった十牛たちは、そこである不可思議な“玉”の存在にたどりつく―世界幻想文学大賞受賞作『鳥姫伝』に続く待望の第二部登場。

著者等紹介

ヒューガート,バリー[ヒューガート,バリー][Hughart,Barry]
1934年アメリカ、イリノイ州生まれ。1956年にコロンビア大学を卒業後、空軍に入隊。日本をはじめとするアジア地域に配属され、中国への興味を深める。1965年に除隊後、執筆活動を開始。映画の台本を書くかたわら、何年もかけて仕上げた処女作『鳥姫伝』(ハヤカワ文庫FT)は、1984年に出版されるや高い評価を受け、世界幻想文学大賞を受賞した。アリゾナ州在住

和爾桃子[ワニモモコ]
慶応義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Masa

7
読了。実はそこまで期待していなかった二作目だったのですが、思いの外楽しめました。ファンタジとミステリがうまく融合した感じ。「石」とか出てきたらもうファンタジですよね(偏見)。物語全体は相変わらず美しさと悲しさが絶妙に混ざり合って構成されています。そして相変わらず李高と十牛のコンビが最高に魅力的です。李高、いったいいくつなのか……。ぼくも自分の師とこんな関係を築き上げることができるだろうか。2017/11/28

ゆぽんぬ

4
前作の鳥姫伝が大好きだったのだけれど、こっちは話が混合しすぎてて、半分以上読んでもいまいち入り込めなかった。新キャラクターはすごく良かった。一筋縄ではいかない美少女と美少年。相次ぐ法師の惨殺、事件の真相は霊玉に……。発端は怪事件、謎解きの鍵を握る宝物の存在、協力者を求めて決死の逃避行、数々の冒険が繰り広げられていく。やがて展開や地獄まで巻き込んで……ハラハラドキドキ、はちゃめちゃでワンダフル。2021/11/19

まうやお

3
元ネタを知らないとはアジア人として恥ずかしいと思いながら読みました。李老師の頭が切れ過ぎて、果たして、今、この場所へは何しに来たんだと読み直しが何度もありました。2016/02/24

むつぞー

3
インディ・ジョーンズ+ダンテ?って感じで前巻より派手な冒険ものですね。しかし師匠!どんだけ博識なんですか!2008/10/10

sin

2
鳥姫伝の次にさっそくとりかかりました。前作の一見ばらばらのエピソードがみごとにまとまる構成の妙と、あのスピード感はありませんが、キャラクターのおもしろさはこちらの方が感じ取れます。やっぱり、おもしろい。2012/05/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/414785
  • ご注意事項