ハヤカワ文庫
ラプソディ―血脈の子〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 534p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150202880
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

にぎわう港町。その美しさゆえに町の有力者に横恋慕され、肘鉄をくわせたラプソディは、かれの放った追っ手から逃げていた。見知らぬふたり連れの助けで難を逃れたものの、ふたりは返礼として彼女に旅の同道を求める。じつはラプソディは、歌声によって事物の性質をも変える「歌い手」としての訓練を終えたばかりだった。その能力に気づかれたのか?美しき「歌い手」の波瀾万丈の冒険を描くファンタジイ巨篇堂々開幕。

著者等紹介

ヘイドン,エリザベス[ヘイドン,エリザベス][Haydon,Elizabeth]
1965年アメリカのミシガン州生まれ。空軍士官だった父の転勤に伴い、世界各地を転々として育つ。大学卒業後、教育図書の編集者の職につくが、友人の勧めで初めて創作した「ラプソディ」が人気をよび、作家に転身

岩原明子[イワハラアキコ]
東京大学英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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seri

54
《暗闇を直視しなければ、美しいものも見えないんだよ》壮大な、本当に壮大なファンタジーの幕開け。上巻読み終えてもまだ序章なんじゃないかという印象が拭えない。世界観が複雑で緻密、伏線もふんだんにあしらわれているおかげで入りこむまで時間がかかるけど、メイン3人の絆がゆっくりと、けれど確かに築かれていく過程が魅力的。人喰い種族の大男グルンソルがラプソディを守ろうとする優しさは微笑ましく、皮肉屋の暗殺者のアクメドがラプソディを頼りにしてるとわかるのは思わず笑ってしまう。新しき始まりの血脈に導かれて、いざ下巻へ。2014/05/11

5
異世界ファンタジー。この物語世界に生きる人々の宗教観、歴史、民族ごとの特徴などがとても詳細に構築されていて、ラプソディとその仲間も個性豊か。著者は世界の民話や伝説に造詣が深いらしく、それを反映してか世界の造形に神話的な雰囲気を感じます。訳文も、ファンタジーにふさわしい美しい表現が随所にあり、現実に異世界を旅しているかのように情景がありありと浮かんできました。3部作のうち1作目の上巻ということでまだまだ冒険は始まったばかりですが、今後の展開にわくわくします。2009/12/31

コール

4
上巻を読むだけだと、キャラクターも世界観の描写も謎だらけでわけがわからないし、延々と地下を進んでゆくだけの展開ははっきり言って退屈そのものだった。途中で投げ出そうかとも思ったけれど、下巻に入ると一気に物語が展開し、謎だらけの描写の謎が一気に解き明かされていく。その快感はものすごい。上巻だけではなく、是非とも下巻まで一気に読んでほしい。2010/05/20

kazunorie

3
シリーズ全部持ってるのに、面白いって覚えてるのに、話が思い出せないという、情けなさ。やっぱ、面白い。大きく醜く情け容赦なく人を殺せるが、優しくて面倒見がいいちょっとオヤジなジョークを飛ばす、弁慶の趣味を踏襲するグルンソルがお買い得(笑)いいな。一家に一人欲しいカンジ。お役立ち(笑)人殺さなくていいから。2014/09/26

レンズマン

3
最初の登場人物の正体がわかるのは3000ページ先とはどんだけ引っ張るだよ!2番目の登場人物の再登場も600ページ以上先だったし。2009/09/19

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