内容説明
ヘイスティングズ一家が移り住んだアメリカ東部の農場には、妙な噂がつきまとっていた。前の持ち主の経歴がひどく謎めいているうえに、地所内に大量の金が埋められているというのだ。さらに、農場裏手の森は「妖精の森」と呼ばれ、地元の人々は夜歩くのを避けていた。だが、ヘイスティングズ夫妻は格別気にはとめなかった。娘が森でレイプされかかり、双子の息子のひとりが森の川で不気味な生き物に襲われるまでは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Doris
1
かなり昔に読んだものを再読。やっぱり面白い。ダークホラーだけれど、すぐ近くで息づく妖精達がリアルで美しく怖い。かなりの場面を記憶していて、自分でも余程印象的だったんだろうなと思う。特にこの上巻は、現れる妖精が美しく怖く官能的でもあり、ときどきする。身体の奥深くどんどん潜り込む小さな妖精の矢とか、すごい……。2022/07/26
あおき
1
妖精が出てくる物語はそれなりに読んだけど、この本がかなり印象に残る面白さ。初読は中学生だったかな。読み返すとやっぱり面白かった。アメリカの田舎に引っ越してきた一家のお話で、夏至を過ぎたころから様々なトラブルに悩まされるようになる。娘・ガブリエルが妖精に魅了される描写は妖しくも美しい。大人たちは歴史や民俗学から敵を探り、直感で敵を悟る幼い双子は向こうの流儀で戦う。2017/06/20
ユノ
0
後半どうなるのー!2010/09/30
丰
0
19960731
金木犀
0
FT222 1996.7初版