内容説明
ぼくはロリン・ホウバート、人呼んでヘリクツ屋。ある日突然うさんくさい爺さんに拉致され、やけに三原色が目につく変てこな異世界に連れてこられた。ここでぼくは、まさに怪物に喰われんとしている姫君をヘリクツを駆使して救出したんだが、そのせいで勇者だと勘違いされ、次々に難儀な目にあうことになってしまった…大御所ディ・キャンプの幻の名作とベテラン作家ドレイクのコミカルな短篇を併録した、必笑の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
1
表題作と、それに捧げられた別の作家の1編を収録。表題作は技術者の青年ロリンがある日やってきた爺さんに異世界に連れてこられ、問答に答えることで怪物を倒し、生贄になろうとした姫を救い出す。姫は当然彼に惚れ、国王も彼を跡継ぎにしようと考える。でもロリンは全く気乗りしないんだな。ラノベならそこはモテモテハーレムルートだろうに。それからもユーモラスな展開が続いて、なかなか面白かった。もう1編も同じように異世界に青年が連れて行かれる話で、こちらのほうが正調のファンタジーに近いかな。どちらかと言うと表題作のほうが好み。2022/01/16
冬至楼均
0
やっぱり異世界から美女と連れ帰ってしまう話し。但し、こっちは押し掛け婚ですが。2009/09/05
金木犀
0
FT218 1996.3初版