ハヤカワ文庫<br> 黎明の王 白昼の女王

ハヤカワ文庫
黎明の王 白昼の女王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 603p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150202033
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

群れつどう妖精、妖怪狩猟、頭に角を戴く妖精王―15歳の少女エミリーは、ケルトの妖精世界に憧れ妖精王と結ばれることを夢見ていた。そんなエミリーの前に、ある日ほんものの妖精が現われた。妖精の呪縛に絡めとられ、エミリーの日常はすこしずつ狂いはじめた。しかも、呪縛はエミリーの子孫まで影響を与えることに…。90年代のSF・ファンタジイ界を代表する作家が贈るフィリップ・K・ディック記念賞受賞の話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

topo

7
ケルト妖精物語のような第一部からSF観溢れる第三部まで物語の変遷を堪能。妖精世界に心囚われた少女と子孫の行く末が、現実世界と妖精世界と複雑に絡み合う。読みにくい部分もあるけどそれすら愛しくなる傑作長編ファンタジー。2022/11/17

かしこ

1
最初の主人公エミリーは、お父さんは宇宙人と交信しようとしてお金つぎ込んで破産、お母さんはアイルランド神話に夢中、そのハイブリッドだった。次のジェシカはIRAの彼氏を妄想から作り出す。最後のイナイは日本刀振り回して戦う。そういえば、どの子も辛い思い出を忘れる能力があったよ……2018/10/14

あさひ

0
人の集合意識が生み出す幻想世界に魅了され、取り込まれた少女。その世界は怪しく、如何わしく、美しく、まるで悪夢のようです。少女の曽孫の代まで続く幻想と現実の狭間の戦い。それは受け入れ難い事実を受け入れ、少女が成長する過程の具象化なのです。剣と魔法の凡作ファンタジーではありません。猥雑でグロテスクで怪奇な幻想小説です。東洋かぶれな西洋人のなんちゃって剣術アクションも見処です。2013/03/20

大熊犬

0
三部に分かれているのですが、ゴシックスリラー→モダンホラー→サイバーパンクと文体が移りかわる仕掛けが楽しいです

Lian

0
素晴らしきリミックス文学。2012/05/21

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