内容説明
都で1、2を争う腕を誇る美貌の剣士、リチャード・セント・ヴァイヤー。暗殺請け負いをなりわいにしている彼は、愛人の美青年アレクとともに気ままな暮らしを送っていた。そんなある日、政敵を追い落として権力を握ろうと図る大物貴族から仕事の依頼が舞いこんだ。そのときから、リチャードの運命はすこしずつ狂いはじめた…。剣に生きる男の恋と波乱の生涯を華麗に描く、アメリカ・ファンタジイ界期待の新鋭の傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふうせん
3
内容はおいておくとして、問題は訳。まるで大学生が授業で渋々訳した文のよう。元の英文に違わず戻せるのではないかというくらいに直訳に思われる。さらに言うと、25年前ということを踏まえても、ファンタジーに相応しい言葉選びもなされていない。これが井辻朱美だというのだから驚き。この訳でここまでの評価を得られていることからも分かるように、内容は素晴らしいのだが。増補版では違うのかな。それとも短編が追加されているだけか。2016/11/12
sin
3
日頃、目的の解ったミステリーなどの作品を読むことになれているからだろうか?この物語に関しては先が読めずそのためまるでステップを踏むように読み進めていった。次の一歩を踏み外さないようにバランスを考えながら、踊りきった今はすばらしい読書体験をしたという満足感を感じている。しかし、主人公の菊の契り(キャーキャー)はどうもなじめないが、それによって物語の深みが増しているし、自然な感じだし、ありなんだろうな。2013/06/19
紫野
1
昔から大好きな1冊。リチャードの尽くしっぷりがすごい。
佳珠
0
匂い系…??2011/03/07
金木犀
0
FT174 1993.2初版