内容説明
「魔法が見つかった!」と叫びながら息せき切って現われたのは宮廷魔術師のクエスター。穏やかに問い質せば、宮廷書記のアバーナシイを犬の姿から人間にもどす魔法を見い出したという。だが、誰もが懐疑的だった。なにしろ相手は名うての“ヘボ”魔術師。またぞろ冗談かと思いきや、当人はいたってまじめ。そこで犬のアバーナシイは大変身の魔法をかけてもらうことにした。ところが、魔術師が呪文の途中でクシャミをしたから一大事。おかげで、アバーナシイは現実のアメリカへ飛ばされ、かわりに奇妙な瓶がランドオーヴァーにやってきた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
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王たるベンより、普段脇役のクエスターとアバーナシイの活躍が輝く巻。いっつも皮肉ばかり口にしているアバーナシイの隠された正義感や、いっつも駄目駄目な自分を認めながらも決して挑戦を止めないクエスターの姿勢に引きこまれてしまう。だんだん王たるベンとウィロウカップルの陰が薄くなっていく気がするがまっ、仕方ないよね!2015/02/09
亜子
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★★★★4
ジジ
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クエスターにはじまりクエスターに終わる。ファンタジーなのに現実世界の場面のほうが面白いと感じてしまった。それにしてもクエスターが長足の進歩。いったいどうした。ストラボがやっぱりいいなぁ。次作はそろそろ新しい趣向を求めたい。2011/12/30
decuno
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このシリーズすごーく地味でいつも問題が起きてそれをどうにか埋め合わせをする展開で退屈。いい加減大さまなんだからもっと密にランドオーバーのことかいてりゃよかったのに 2010/12/07
れじーな
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ゴホーム・ノームに苛っとさせられ、クエスターのへっぽこぶりにかちんとさせられ、それでも憎めない面々が今度は現実世界で大騒動、です。最後のストラボの登場にはがつんとやられました。それまでにちょっと中だるみを覚えていたので、竜の活躍は待ってました、と言わんばかりの気持ちでした。今回ミークスが登場しなかったのが不思議なのですが、話が進んでいくのにつれて、クエスターが人間的にも成長していく姿が描かれ、やっと宮廷魔術師として認めても良いかなぁ、という気持ちになりました。2010/07/20