ハヤカワ文庫<br> 帝国の娘〈上〉

ハヤカワ文庫
帝国の娘〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150201265
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

どらが鳴った。あと13回その響きがこだますれば、アコマ家の姫君マーラは修道女になる。その厳粛な儀式の最中、闖入者が現われた。アコマ家の兵士だ。どうやら、マーラの父と兄が戦死したらしい。一転して名家の長となったマーラ。それは、ツラニ帝国の生活のすべてを支配する〈高等会議ゲーム〉のはてしない権力闘争に身を投じなければならぬことを意味していた。聞くところによれば、父と兄の死もこの〈ゲーム〉での陰険な策謀によるものだという。弱冠17歳のマーラに、栄して権謀術策にたけた男たちを相手に闘うことが出来るだろうか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

30
うん、これは面白い!きーみんさんイチ押しの『リフトウォー・サーガ』の外伝、ようやく読めました。どこかオリエンタルな香り漂うツラニ帝国が舞台。政敵の陰謀により勝ち目のない戦で父親と兄を喪い、17歳にしてアコマ家の当主となった少女マーラ。衰退した家運を盛り返し、帝国の五大家でもある政敵ミンワナビ家に復讐すべく、残された忠実な臣下と自らの機知と策略のみを頼りに〈高等会議のゲーム〉に乗り出していく・・・男性社会的なしきたりに、女性ならではの視点で柔軟な解釈を下しつつ、道を開いていく姿が痛快です。下巻も楽しみ!2010/10/01

あちこ

3
ある日突然家族と大半の家臣を失った少女が、権謀術数の世界に足を踏み入れて復讐に挑むお話。いまにも折れそうな風で、ぐっと歯を食い縛っているマーラを見ていると、乳母のナコーヤみたいな気持ちになる。2012/09/25

あさ

3
久々の再読。思いがけず大家を継ぐことになったマーラの物語。名誉を重んじる文化と社会を動かす高等会議のゲームが興味深い。2011/12/29

かなずちラッコ

2
同じタイトルの本と間違えて借りてしまった。シリーズの別の話があるのか世界観が分からない。命より名誉や死に方を大切にするのはアーサー王伝説の雰囲気に似ていた。2023/02/26

ユミ

2
本棚の奥から出して、何十年ぶりかの再読。まあまあ面白い。2020/06/02

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