ハヤカワ文庫<br> ムーンフラッシュ

ハヤカワ文庫
ムーンフラッシュ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150201012
  • NDC分類 933

内容説明

〈十四の滝〉の向こうには何もない。なぜなら、そこが世界の涯てだから。森と河を中心とする、原始的かつ平和な暮らしを営む人々はそう信じていた。少女カイレオールただ一人をのぞいては。世界は〈屏風岩〉で始まり〈十四の滝〉で終わってしまうほどちっぽけなものなの?それじゃ、世界ってどんな形?河はどこへ流れて行くの?いつしかこれらの疑問を抑えきれなくなったカイレオールは、古来の習慣に従って婚約したにもかかわらず、ついに河を下る禁断の旅に出るが…。〈イルスの竪琴〉三部作の著者が五年ぶりに発表したファンタジイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ribes triste

21
月が炎を吹く日、婚約の儀式を終えた少女カイレオノールは、これまで暮らしてきた<河の世界>を飛び出し、世界の果てを見に行く旅に出る。ファンタジーでありながらSF。面白い。2021/10/03

星落秋風五丈原

17
大胆なヒロインにヒーローが引っ張られていくマキリップ節健在。まさかのファンタジーでした。続編見たい。2022/01/06

斑入り山吹

6
マキリップ節、って印象。話の方向が大きな流れのように決まっていて、否応なしに読者を引っ張っていくのが後々の作品と違うような気がした。(最近のは、どこに行くのか分からないまま引っ張って行かれる。)この1冊でも話は終わっているけれど、やっぱり前半で、後半に期待!という感じ。閉じた世界がまさに夢のように美しい。続巻と2冊揃えて読むべき!2011/03/23

しまっち。

5
おや?今まで読んだマキリップ作品の中で、一番好きかも。複雑過ぎず分かり易いというか、突き放されないで読める、というか。登場人物も少なく、主にカイレオールの冒険譚といった感じで展開はかなり予測できるが、カイレオールの心情の描写の細かさで、変化を一緒に感じていけるような身近さを感じる。あんなに知りたかった事なのに、全てを知った事で元の「河世界」に戻れなくなってしまったカイレオールと、ただ付いて来ただけなのに知った事で逆に別の目線から「河世界」を見ようと戻っていくタージェの対比も面白い。続編にも期待。2015/04/25

shou

3
マキリップといえばファンタジーだけど、これはSFだった。でも語り口や展開、結末はマキリップらしい。2012/12/01

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