内容説明
19世紀末のマンハッタン。ピーターは雪におおわれた公園を、こけつまろびつ必死に逃げまわっていた。彼は裏切り者として、仲間の盗賊たちに追われていたのだ。敵は多勢、ピーターは一人、彼の命もあわや風前の灯かと思われた時、1頭の白馬が現われた。彼は天の助けとばかりに白馬に跨がるが…。チャールズ・ディケンズの奇怪な登場人物、ガルシア・マルケスの魔術的リアリズムの手法、ジョン・アーヴィングの悲喜劇性、トールキンの神話創造力―これらの要素をひとつにして、現代アメリカ文学の旗手が壮大な物語空間を構築した超話題作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおた
3
32人しか読んでないのがもったいないファンタジー。といっても、正統派ファンタジーからマジックリアリズムまで持ち出される割には、『ゲイルズバーグの春を愛す』に近い、優しさと正しさの手触り。古き良きアメリカのおおらかさが好きな人はBGMをシナトラで、ぜひ。2012/03/20
ベック
1
本書もそうだしホーバンの「ボアズ=ヤキンのライオン」とか、ほんと早川のFT文庫には絶版になったお宝がいっぱいあるんだよ。みんなこんな素敵な本読み逃していたら一生の損だよ。読みたいけど本がないと嘆いている人、血眼になって捜しなさい。それだけの価値のある本なのだよ、本書は。
Hepatica nobilis
1
言葉で紡ぎだすイメージ、情景がとても美しい小説。ニューヨークを舞台にこんな話が書かれるとは驚き。ちょっと冗長だが手に入れて読む価値はある。
canabi
0
26−20102010/04/01
えーいち
0
最高に面白い‼