ハヤカワ文庫<br> 夢織り女

ハヤカワ文庫
夢織り女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150200732
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

60
「夢ひとつ、ほんの1ペニー」老いた夢織り女が人々に呼びかける……。20世紀のアンデルセンと称されるヨーレンの妖精物語。人魚や魔法使い、死神…。美しい文章で綴られる、民話や伝承を彷彿させる物語の世界に魅了された。純真でありながら、どこか苦さのある、大人のメルヘンの世界。天野喜孝の耽美な挿絵が物語世界によく合っている。2023/06/22

ニミッツクラス

24
85年(昭和60年)の320円の文庫FT初版。女流作家ヨーレンの日本オリジナル合本。カバー、口絵、挿絵13点はF系最強と思える天野氏。ヨーレンについて裏表紙で20世紀のアンデルセンと評しており、その背景には長らく妖精不毛の地だった米国(何しろ大平原と丸太小屋と拳銃と先住民の世界だもの)での奮闘がある。作風は至極素朴で、喪黒福造のような自業自得的暗黒面は無い。7話から成る表題作は一種の占い物。「月のリボン」は6話、「百番目の鳩」は7話で、本書カバーは多分「人魚に恋した乙女」のイメージだろう。★★★★☆☆2025/01/30

みよちゃん

13
大人のおはなしかい会にて「石心臓姫」の語りを聞き、その出典本を読みました。表題作品のうちの一冊でしたが、全体が繋がっていて、一ペニーで夢を紡いでもらう話。昔話の様な雰囲気と挿絵が懐かしい絵になっている。アメリカの妖精物語とは思えない作品でした。2017/06/13

topo

7
とても素敵な妖精物語集。 叙情的で美しい物語の数々に一話読み終えるごと、感嘆のため息が零れる。 本を閉じても妖精の残り香が漂い、物陰からこちらを窺う妖精がいるのではと、つい探してしまう。 物語を彩る天野喜孝氏の挿画も素敵。2023/05/01

しまっち。

6
これぞ純粋なファンタジーといった作品。ただわくわくと、ストーリーの先を追っていく事が楽しい、という気持ちになれる。全てが語りつくされず、その後どうなったのだろう、という余韻を残している事がさらに印象を深めるのだと思う。天野喜孝氏のイラストがまた合っていると思う。2016/06/28

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