感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
4
穏やかな古都の暮らしを脅かす妖精の国の産物「魔法の果実」の密輸事件で、子供時代に「調べ」を聞いたことのあるナサニエル判事がふたたび妖精の国とのかかわりに巻き込まれていくのですが、のんびりとした語り口でなかなか読み進めませんでした。「ピグウィックペーパー」を連想する滑稽な登場人物達ですが、失脚したナサニエルが妖精国に引き寄せられた子供を追って独り国境を越えていくあたりから雰囲気が変わり始めます。最後に妖精を迎え入れるあたりは理解が及びませんでしたが、「古き良き」という表現がぴったりくる楽しい物語でした。2014/02/01
HANNA
0
中世~近代風の都市国家と、妖精の国と。一歩引いた感じの哲学的?かろみがすばらしい。早川文庫の表紙だけはいただけない。原書もおすすめ。
hirabat
0
1920年代に書かれて、今なお古びない鮮やかで妖しい世界と、個性的な登場人物たち。2011/11/05
金木犀
0
1984.1初版 2刷
suzuki-takefumi
0
妖精の国が隣にある、現代の町を舞台とした小説。妖精の国がはっきりと描写されないにしては、妖精の国から使者が来たり、妖精の国の果実が輸出品目になったりと、どうもちぐはぐ。展開も序盤がかったるい。2008/12/09