感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayuri(Toli)
7
この物語は人間の愚かしさを描き、その愚かしい人間を愛してやまない小説なのだ、と気づきました。怒りにより弟を森でつるし上げ、追放させたショーンの兄のジョフ。兄弟だと思っていた親友のロートはショーンをあっさりと見捨て、そんなショーンを森から助けたのは、兄のジョフであった……。そう言った、人間の感情の愚かしさを、何とも狂おしく書いている物語で、そんなところがお気に入りです。 みんなの本当の名前も素敵でした。2012/05/30
ゆぽんぬ
6
〈三つの世紀をこえて、その声はひびいてきたかに思われた。それは虚偽に対する真実の、死に対する生の叫びであった。〉鴉、それは死。モノノ怪に取り憑かれたとされる若者ショーンが、やがて迷信を乗り越え、その裏に隠された意外な真相をつかむ。人間の愚かしさや邪悪な一面に、悲しい気分にもさせられる。が、ラストは明るい気持ちになる。つきものが取れたかのような気持ち。2021/11/18
JackBeens
2
本当に久しぶりのタニス・リー。図書館でたまたま手に取りました。私的には短編集だったのですが、懐かしい美しい語り口に満足。平らな地球シリーズ読みたくなりました。2013/11/22
金木犀
1
1983.3初版
冬薔薇
0
誰の書いたものだったか、他の本にもあった「本当の名前」とは・・・2011/03/19
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- 和書
- 炎の天使 ハヤカワ文庫