感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
17
回数不明の愛読書。ジェームズ・エッカート(ジム)は、低収入に苦しむ学者の卵で、恋人のアンジーとともに収入確保に四苦八苦。心理実験の被験者アルバイトの最中に、実験ミスで消えたアンジーを取り戻すために、自分もその実験装置に入ったジムは、ドラゴンの体に転移されてしまった!「暗黒の力ある者たち」に拉致されたアンジーを奪還し、元の世界に戻るため、ジムは魔法使いキャロリナスの助言を得て共闘する仲間を探す旅に出る。魔法の通用するイングランドを舞台に、魅力的な仲間たちの活躍もうれしい異世界転移ものの古典傑作です。2019/05/10
コロンブスの卵から孵った雛
13
伝統的ファンタジー。異世界に転送された恋人を救うために青年も意図的に転送されるが、その姿はドラゴンであった。胸躍ったりぐっと胸にきたり、怖かったり笑えたりして予想以上に楽しめた。どのキャラも親しみやすくて名前が出てもすぐにわかった。良作。2023/08/25
inr
3
ドラゴン萌えに長じて手をだしてみた。トリップの切っ掛けがやけにサイエンスちっくだと思ってたが普段はSF作家だと知り納得。ドラゴンの肉体あっての自分の存在価値に葛藤するのがリアルですごく感情移入できた。最後のオチもなかなか。2014/10/27
内間悠介
1
催眠術でファンタジー世界へ飛ばされた恋人を追いかけて、自身もそこへ向かったら自分はドラゴンになっていた。転生物系等というと、最近のライトノベル等でもよく利用されているけれど、ドラゴンになっているというのは今でも新鮮。色々なファンタジー作品のオマージュを込めつつ、気付けば善と悪の戦いへと物語は進んで行く。最後はやっぱり大円団。ファンタジーらしくて素敵でした。2013/09/27
廃墟の人
1
小学生くらいの時にこの本に出会えてたらなぁ、と少し後悔。内容は他のファンタジー物とは少し毛色の違う設定、主人公がなりたてのドラゴンということ。主人公が自分の体や中世世界のことで物思いにふけるシーンもあってただのファンタジー物にとどまらない面白さがある。正直、もっと評価されていい。2009/05/25