感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayuri(Toli)
3
ファンタジーと言いながら、これは一種の哲学書とか、神学書といった雰囲気です。 本当の幸福とは? 生とは? 死とは? 人間とは? など多彩な問が投げかけられています。ここまで人間のことを想い、考えてくれるドラゴンがいるということが、なんだか嬉しくて、この本を読んでいる時間はあっという間に過ぎてしまいました。ドラゴンといえば西洋では邪悪の象徴。しかし、ラベンダー・ドラゴンみたいなドラゴンがいたら、人間たちとともに暮らせたら、どんなにそれこそ、本当の幸福であることでしょう。 2012/10/19
Oharu(お春)
1
ドラゴンのいるローファンタジー。諸国遍歴する騎士がいた頃の英国で、よくある『怪物に人々が次々とさらわれ、ついに村のアイドル的乙女まで』展開。しかし西洋の悪しきドラゴン像を覆す、賢く優しいラベンダー・ドラゴンは騎士に真相を語り、話し合おうとする……。この空色のドラゴンの姿は並外れて優美。ドラゴン好きにはたまりません。中盤から正義や理想世界の会話が増え、少し冗長に感じるのは時代かと。※小さな頃、大好きなディズニーアニメに『ドラゴンと騎士』というのがあり、話の筋は違ったけどこの物語が大きく影響してそう。2014/10/11
内間悠介
1
ファンタジー世界でありながら、神学の本。C.Sルイスの「別世界物語」にも繋がりそうな感じの話。ただ難しい話はドラゴンに語らせているので面倒な感じはしない。妙に哀しさの残る話といった読後でした。2011/09/11
檸檬
0
再読。記憶よりも読みづらい2016/02/17
檸檬
0
再読。記憶していたよりもシニカル。2013/12/19