ハヤカワ文庫<br> 夢の10セント銀貨

ハヤカワ文庫
夢の10セント銀貨

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150200022
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱせり

6
ポケットに10セント銀貨を入れて多元世界の旅を続ければ、彼が「敗残者」と思っていた元の世界での生活は、それほど悪くなかったのでは?と思わなくもない。大切なものを取り戻そうとするベンの理屈や行動は、調子がいいにもほどがあるだろうと、正直、腹が立つ。だけど、彼の真意に気がつくと、ちょっとほろっとしてしまう。 2024/02/04

ヨッシー

6
ひたすらに自己中心的なダメ男・ベンが、自分勝手な理由で突っ走る話……となると、同情の余地はゼロに近いはずなのに、なぜか後半から温かく見守ってあげたくなるから不思議。最初にベンのダメ生活っぷりが描かれますが、これはちと長かった気もします……が、こんなところはどうでもよろしい。パラレルワールドに行ってからのある種の怒涛の展開は、ますますダメっぷりを示すだけ。後半50ページは、もう、笑っちゃいますよね。作者のユーモアあふれる書き方が上手いです。意外に面白い話でした。ところで女性がこれを読んで楽しめるのかしらん。2011/03/23

のんちゃん’

2
★★☆とても滑稽。女性側からしたら(特にヘティ)もうただただ悪夢でしかないでしょう。しかしなぜか中盤からかなり思い込み激しく一人カラまわってる主人公に恐怖と嫌悪を感じながらも、なぜか応援したくなる不思議な読者心理。うーん。不思議。ラストの投げ方も好き。この主人公なら、やっぱりそうなるんだろうなと思った。 2010/12/24

スズツキ

2
まずあらすじが盛大に嘘だよ。何だよ「ユーモラスに綴る」って。これがユーモラスだなんてどんだけ心が無いんですか。あ、話自体は何気に好きだったりします、えへへ。2010/03/08

Empirestar

2
確かに古女房は飽きてくるというけど、それにしてもこの展開はあまりにもひどすぎる。読み終えて状況を考えると超怖い小説だった。ストーカー小説の先駆をなす並行世界ファンタジーとして読むと、納得はいく。それにしても、主人公ベンの身勝手さとサイコさんぶりにはひどすぎる。前半のベティもひどいけど、世の中の男性諸氏(特に結婚している人たちで、妻に対してサービスができていない人たち)はこの小説を読んで、どうしてこういうことになるのか考える材料にはなる。男性の身勝手なファンタジー。2009/09/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/485829
  • ご注意事項