内容説明
２１世紀末、中国が開発した異次元間転移装置ハイパーフェーズにより、異世界への道が開かれた。だがその装置は未完成で、なぜかピッツバーグだけが魔法が支配するエルフホームに転移してしまった。ティンカーは、そのピッツバーグでスクラップ業を営む、１８歳の天才少女。ある日、魔法の狛犬に襲われた一人のエルフを助けたことから、地球・エルフホーム・オニヒダの三世界にまたがる奇想天外な大事件に巻きこまれることに。サファイア賞受賞作。
著者等紹介
スペンサー，ウェン［スペンサー，ウェン］［Ｓｐｅｎｃｅｒ，Ｗｅｎ］
１９６３年ペンシルバニア州の生まれ。ピッツバーグ大学で情報科学を専攻したのち、さまざまな仕事につきながら、作家を目指したという。２００１年、長篇Ａｌｉｅｎ Ｔａｓｔｅでデビュー。超能力探偵を主人公にしたこの作品は一躍注目を集め、第一長篇を対象としたコンプトン・クルーク賞を受賞。２００３年に発表された『ティンカー』も、ロマンティックなＳＦが大好きな読者が選ぶサファイア賞を受賞し、さらにこの年、今後の活躍が期待される若手作家に贈られるジョン・Ｗ・キャンベル新人賞も受賞している
赤尾秀子［アカオヒデコ］
津田塾大学数学科卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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かおりっくま
17
アメリカ版『烏に単は似合わない』✖ハーレクイン、という趣だが、書き込んで欲しい脇キャラはほったらかしだし、エルフの設定は複雑なのに説明不足。それでも魅力的なキャラにひっぱられて読んでしまった。もう少し丁寧に書いたらすごく良かったのにな、勿体ない2018/03/19
ayakat
3
SFだと思って読んだらエロゲ（女性向け、乙女ゲーの方）だったでござる!!攻略対象は５人。様々なタイプを取り揃えております。主人公は(元)処女ですが、男を拳で殴ったりバールで殴ったりします。えっと...アメリカの少女はこういう娘に共感しちゃうんでしょうか。いろんな意味で面白く読めたけど、ウェンスペンサーの中では、フェミ臭が鼻について好みではない。。やっぱ彼女はかわゆい男の子を書かせてナンボだと思ってしまった。SF的な設定は正直よくわからんかった2010/01/24
みんち
2
引き続き今日もウェン・スペンサーの「ティンカー」を。翻訳版はこれで打ち止めなのでハヤカワさんには是非続編を頑張っ(以下略)。物語の舞台は、とある実験の副作用で別世界と入れ替わってしまったピッツバーグ。スクラップ業を営む主人公の天才少女ティンカーは、たまたまピンチを救った青年がエルフ族の有力者だった事から、思いがけずとんでもないモテ期に見舞われる。次々と現れる男性たちの中からティンカーは誰を選ぶのか？ 前半はこんな感じなのだけど後半からまさかの妖怪大戦争に(笑) SFというよりはファンタジーの色が濃い作品。2016/07/20
詩歌
2
鬼とエルフが出てくるSFっぽい、米女性向けライトノベル。次作に期待。2014/04/16
47
2
異種族で立場が違って、という美味しい壁をとてつもない方法でぶち抜いてきたときは驚いた。色々とエルフさんにもやっとさせられたまま終わってしまって勿体なかったので是非続編も読みたいところ。2012/07/18
