ハヤカワ文庫<br> 栄光への飛翔―若き女船長カイの挑戦

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ハヤカワ文庫
栄光への飛翔―若き女船長カイの挑戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 590p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150115289
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「きみは士官学校の恥だ」と校長。「1500時までに退学届けを提出したまえ」そんな、あたしはただ親切心から下級生の頼みを聞いただけなのに!お人好しな性格があだとなり、事件に巻きこまれて士官学校を退学になったカイ・ヴァッタは、傷心を抱えて故郷へと戻った。そんな娘に、航宙会社を経営する父はおんぼろ貨物船の船長を命じる―ベテランクルーにかこまれ、辺境星域に貨物を運ぶ簡単で安全な仕事のはずだったが。

著者等紹介

ムーン,エリザベス[ムーン,エリザベス][Moon,Elizabeth]
1945年テキサス州生まれ。ライス大学で歴史を専攻した後、海兵隊でコンピュータ関係の仕事につく。退役後はテキサス大学に入り直して、生物学を学んだ。子供時代から詩や小説を書いていたが、本格的に作家を志したのは30代半ばからだという。初長篇は1988年刊行のファンタジイ『Sheepfarmer’s Daughter』で、第一長篇を対象としたコンプトン・クルーク賞を受賞。以来、アン・マキャフリイとの共著を含め18作の長篇と2冊の短篇集、そして、雑誌やアンソロジーに数多くの短篇を発表している。2003年刊行の『くらやみの速さはどれくらい』は、画期的治療法の実験台になれと言われた自閉症の青年の人生の喜びと葛藤を繊細に描き、21世紀版『アルジャーノンに花束を』だと高く評価され、ネビュラ賞を受賞した

斉藤伯好[サイトウハクコウ]
1935年生、明治大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

33
読み友さんの感想から。ちょっとした親切心が仇になり、軍の名誉に泥を塗ることになってしまった士官候補生・カイは退学となり、傷心を抱えて帰郷。ほとぼりを冷ますために父が経営するヴァッタ航宙の仕事を受け、老朽貨物船をスクラップにする片道航路の船長として初仕事に就くも、次々と起こる予想だにしないトラブル。目の前でクルーが殺され、自らも重傷を負っても毅然としてみせ、葛藤と自虐に苛まれながらも、苦しく狭い道をめげすに進んでいく彼女の勇姿には胸が熱くなります。一筋縄ではいかないおばさんたち!未回収の伏線は次に持ち越し?2021/05/24

宇宙猫

21
★★★★ 士官学校を退学になった主人公が、注目を避けるため廃棄する貨物船の船長として航宙にでる冒険もの。能力はあるけど人を見る目がなく、人の意見を聞かないためトラブルに巻き込まれるのでモヤっとするけど面白かった。残念なことに翻訳が止まっているので続きは読まない。D2022/09/21

鐵太郎

3
若い女主人公 ─あえて、「少女」とは呼ばない─ が、士官学校を放逐されるところから始まります。どうやら、下級生の陰謀にあったらしい。彼女、カイことカイラーラ・エバンゲリン・ドミニク・ヴァッタは、失意のうちに家に帰り、一族が経営する貿易会社の小さな船を預けられ、若き船長として勤務に就くことになります。とはいえ、任された仕事とは老朽貨物船をスクラップ場まで運ぶこと。ところが航路の途中でうまい儲け仕事を見つけてしまったことで、冒険商人として財を成したヴァッタ家の血が騒ぐ。なかなか面白い活劇ものではないかな。2006/01/06

みっくん

3
挫折からのスタートが妙にクリスタルシンガーと重なるなと思ったら、マキャフリーさんとは仲良しのようです。      実家は裕福、本人は優秀で美人な若い女性、そりゃ妬まれても当然でしょ、と思うのに、本人は自己評価があまり高くなくて何をしたいのか分かっているような、いないような不確かさです。それでも次々と起こる事件で引きこんで読ませます。      いつまでも第四作目が翻訳されていませんが、第三部を翻訳した翻訳家が他のシリーズを訳しているということは・・・ハヤカワさん、出す気はないのかな~。2013/09/28

果てなき冒険たまこ

2
読んだことある気がするけど再読(全然覚えてなかった)。大手運送会社社長令嬢が優秀にも関わらず士官学校をクビになりオンボロ宇宙船の仕事を任されるが自分からトラブルに突っ込んでいく性格から様々な冒険を経験して大人へと変貌していく。。なんてベタな設定なんだ笑。でもたまにこの手のベタな宇宙船艦長就任ものは読みやすいのも相まってめちゃ楽しくてワクワクするな。その昔銀河の荒鷲シーフォートシリーズにハマったことを思い出したよ。色んな意見はあるだろうけどこれもSF、元気が出るぜ。2022/08/15

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