内容説明
戦闘による損傷で修理中の“ナイキ”をはなれ、グレイソンの領地で休暇を過ごしていたオナーのもとに飛びこんできた急報―それは、恋人ポール・タンカースレイの訃報だった!オナーを逆恨みするヤングが雇った殺し屋との決闘により、彼は命を奪われたのだった。心の支えを失い、茫然自失するオナー。だが、愛する者の復讐を果たし、なおかつ正義を貫くため、彼女は悲しみを乗りこえ、いま仇敵ヤングとの闘いに臨む。
著者等紹介
ウェーバー,デイヴィッド[ウェーバー,デイヴィッド][Weber,David]
オハイオ州クリーヴランドの出身で、現在はサウスカロライナ州のグリーンズヴィル在住。大学時代の専攻は歴史で、特に軍事史に興味があるという。1990年に、やはりミリタリイSF作家であるスティーヴ・ホワイトとの合作Insurrectionでデビュー。翌1991年にMutineers’Moonでソロ・デビューを果たす。1993年に発表した『新艦長着任!』は、その魅力的な女艦長、星間宇宙での戦闘の迫真性などでSFファンの心をしっかりとつかんだ。以来書きつがれている“オナー・ハリントン”シリーズにより、ミリタリイSFの旗手としての地位を不動のものとしている
矢口悟[ヤグチサトル]
1968年生、1994年東京外国語大学ロシヤ語学科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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siopop
2
軍事裁判を上手い事逃れて、これからもハリントンの前に宿敵として立ちはだかって行くのだろうと想像していたのに、こんな結末が用意されていたとは!以外でした。順調に昇進を重ねていた主人公が無理やり半給休職で丘に上げられてしまうという、ストーリー構成は帆船ものにはありがちですね。次は半給休職中の主人公の素敵なエピソード(敵陣営への潜入とか)が読みたい所です。2014/02/21
610
1
ハリントンとパヴェル・ヤング2名の矜持と私怨のために周囲の人間が振り回されっぱなしな巻。まさか一度も軍事行動に従事しないまま終わってしまうとは。軍人としては優秀で公明正大な彼女も様々な思惑が絡み合う蜘蛛の巣のような政界ではその羽根を汚すばかり。これで次巻以降艦隊戦なかったら泣く。2021/08/02
かたちおさかな
1
こういう人間関係メインに書かれているのもいいけれどやっぱり艦隊戦が読みたいです
Popo
0
☆ 純粋な戦記物をこのシリーズには期待していたので今回は特に面白くなかった。何となく、また別の男とのラブロマンスが盛り込まれそうな予感もするのでこのシリーズを読むのは今回で終わりとします。2014/02/17
dahak172291
0
敵はザマァミロだったが、失った味方も大きい。これからどうなるんだろう・・・閑職だろうなぁ