ハヤカワ文庫<br> スノウ・クラッシュ〈上〉

ハヤカワ文庫
スノウ・クラッシュ〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 389p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150113513
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

30分以内に配達できなければ、死が待っている…マフィアが経営する高速ピザ配達フランチャイズの“配達人”ヒロ・プロタゴニストは、世界最高の剣士にして、腕ききのハッカー。仮想空間のメタヴァースでスノウ・クラッシュと呼ばれる新種のドラッグを試してみないかと誘われたことから、とんでもない事件にまきこまれていくが!?近未来のアメリカをスピーディに駆けるハッカーたちの活躍を描くネット世代のためのSF。

著者等紹介

スティーヴンスン,ニール[Stephenson,Neal]
1959年、アメリカのメリーランド州生まれ。ボストン大学で、物理学と地理学を専攻した。卒業後、車の運転手や農作業、中華料理店の下働きなど、さまざまな職業を経験する。1984年、長篇『The Big U』でデビュー。1988年には、長篇第2作『Zodiac』を発表した。長篇第3作の『スノウ・クラッシュ』は、発表されるや、ポストサイバーパンクの旗手として、全米各紙誌で絶賛され、ネット世代のバイブルとも呼ばれた。1995年に刊行した第4作の『The Diamond Age』はヒューゴー賞とローカス賞を受賞、21世紀を担う人気作家の地位を不動のものとした。1999年発表の『Cryptonomicon』も、ローカス賞を受賞している

日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生。青山学院大学理工学部卒。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

120
アメリカで四半世紀前に書かれたハイテクSF。日本の経済力が顕著に目立った時代。とは言え、刀の芸当や(表紙のように)神風が言及されたりと、随分と日本を意識していると思ったら、「クリプトノミコン」と同作者だった。こちらの方が随分と読みやすいのは、訳者の違いか…。30分で配達できなければどうなるか…、街を縦横無尽に動くためのスケードボードなど、映像が自動的に浮かぶ描写の連続。今読んでもハイテクの記述などに古さを感じないのは、当時としては画期的だったのかもしれない。インターネットもない時代だったのだから。2016/08/21

NAO

46
マフィアが経営する高速ピザの配達人ヒロは、腕利きのハッカーでもある。電脳世界を破壊し、人間自身も洗脳する謎のドラッグ、スノウ・クラッシュを巡る冒険。サイバーパンクかと思いきや、根源に潜んでいるのは新興宗教や古代シュメール文明と、話がとにかくややこしい。20年以上も前の話なのに現代と変わらないような電脳世界は古い感じがしなくてそれなりにおもしろいけれど、この偏見で凝り固まった日本観は何なのだろう。2016/05/04

だまし売りNo

25
メタヴァースの中でアバターは出現場所の制約がある。好きな場所に移動することはできない。プログラミングではGOTO文があり、好きな場所にジャンプすることは可能である。現実の物理環境と同じように移動させることはデジタル世界の特性を考えると、わざわざ不便にしているように感じられる。そのような点を現実に合わせることに意味があるだろうか。2022/05/11

501

13
メタヴァースという言葉を作った小説とのこと。メタヴァースとはコンピューター上にに構築された仮想空間のことで、ログインすることで現実世界とは異なる生活空間で暮らせる。主人公はスーパーハッカーで、刀を腰に下げた達人で、ピザの高速配達人。コンピューター用語が散らばり、これらのガジェットが当時はわくわくしたのだろうか。メタヴァースがこれからの展開にどう関わってくるのか気になりつつ、なかなかのめり込むことができないまま下巻へ。2022/01/15

けいちゃっぷ

6
20年前の作品なのに、動くアバターとか光ファイバーとかでてきて驚きました(私が知らなかっただけ?)。389ページ2010/05/14

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