内容説明
惑星パスでハン家の召使いをつとめていたシー・ワンムと、エンダーが“外側”のアイウアから生みだしたピーターのふたりは、スターウェイズ議会に働きかけて粛清艦隊を阻止しようとする。さらにはアンシブルの停止により抹殺されようとしているジェインはもちろん、エンダーの子どもたちもそれぞれ問題に立ち向かおうとするが…ヒューゴー賞とネビュラ賞二年連続受賞に輝いた、カードの壮大なシリーズ、待望の完結篇。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Musa(ムサ)
5
四巻八冊にも及んだエンダーの物語完結。幼いころに家族から引き離されたエンダーの種族と宇宙を越えた家族の物語。すべての問題が解決したわけではないが、その問題も残された彼らなら乗り越えていけると思わせてくれるラストが良いです。2021/02/02
どんまいシリル
4
何かが変だと思っていたが、前作があったことを、解説読んで初めて知った。戦争について、現在の日本の立ち位置や、他者と関わり方等、考えさせられることが多く、物語完結の余韻に浸っているはずだったのに…どうしよう?2015/12/29
海野藻屑
2
解き明かしたい謎は結構あるんだけど良いラストだったんじゃないかと。2017/07/22
W.T.R.
2
「つまり、わたしが人間だからね、」ワンムの言葉に納得。意外なエンダーの死だったたが、こんな風に看取られることができたエンダーは、子どもたちにとってはラマンだったんだなぁ。少なくとも、順調な日には。ちょっとうらやましい。2015/03/01
orange21
2
一作目から久しくお目見えしていない「敵は下」が出てくると泣きそうになる、ピーターがエンダーのアイウアを受け継いだ事に関する分り易くて憎い演出だ。結局デスコラーダの発生源とかよくわからないのだが、そこら辺は続編を出せるように残しておいたのかもしれない。それにしてもカードは延々人物の葛藤や私ってなんなの的な描写をやるのが得意な作家だなあ。2014/08/01