ハヤカワ文庫<br> 時間的無限大

ハヤカワ文庫
時間的無限大

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150110970
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

人類は、木星軌道上に設置したワームホールをタイムマシンに転換すべく奮闘していた。そんな時、そのワームホールから未来人の船が現れた。乗っていたのは〈ウィグナーの友人〉と名乗る人々で千五百年未来の地球を支配する異星種属クワックスを滅ぼすためにやって来たのだという。だが、その裏には途方もない意図が。ハードSFの新たな旗手が、千五百年の時に隔てられた二つの太陽系の抗争を壮大に描いた傑作長篇。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

亮人

23
前作『天の筏』はアイデアが素晴らしいだけで話が硬かったのだが、本作は全部素晴らしい!ワームホールを亜光速移動させウラシマ効果を利用してタイムトンネルを作る。現代科学でタイムマシンを作る方法としては一番現実的な理論。これを十全に用い、人類が異星人に圧制を強いられている西暦5000年代と現代の3500年代がつながり、未来から歴史を変えようとする《ウィグナーの友人》なる謎の人類集団も到来。この設定だけで燃えるが、ウィグナーの友人の謎計画、そして主人公マイケルと宇宙の行く末、気の遠くなるような壮大さで痺れた!!2015/03/01

けいちゃっぷ

13
ワームホールを使ったタイムトラベルでハードSFなんだけど、序盤が60年代の出来の悪いSFみたいで読みにくくて2回挫折しちまった。 それに話が木星の周辺でゴチャゴチャしてて、何かを読み落としているかもしれないが盛り上がらない。 ラストもなんだか無理やりな感じ。 それと、「月」と書かれているのは木星の衛星だろうから、月でなく衛星と訳して欲しい。 351ページ 2015/08/27

duzzmundo

7
「ジーリー・クロニクル」を読み進めよう企画。おもしろかった。ワームホールを利用したタイムトラベルという設定は個人的に初だったので、最初は戸惑いましたが設定が飲み込めると楽しく読めました。ワームホールを通って未来からやってきた人類。未来の人類は未知の生命体に支配されていてーーというところまではよくある設定。ここから先に独創的な思想があったりしておもしろかったです。ハードSFは苦手なのですが、バクスターは冒険活劇感があるのでわくわくしながら読める感じ。早めに次作を読みたい。2021/07/13

ぬーん

5
初バクスター。わりとゴリゴリのハードSFだがジャンクフード的に読めて良い。終盤の展開が作者がやりたかったこと!みたいな感じの話だった。<ウィグナーの友人>。ユーリー・ミラーの実験くさい、ソラリス的な生物が出てくるのも好き。イーガン「ディアスポラ」のラストシーンなんかはこの作品から影響受けてそうだなと感じた。<ジーリー>の構造物については続編を読めということか2015/02/04

あいちょ。

4
お客様から拝借。 完全に読む順番間違ったやーつ。 先に虚空のリング読んだから、あーそういう事ね。とはなるんだが。 どうりで虚空のリング読み辛い筈だわ…2016/05/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/498720
  • ご注意事項