ハヤカワ文庫<br> 明日にとどく

ハヤカワ文庫
明日にとどく

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106607
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

太陽はあと7時間でノヴァと化し、その星系の壊滅は避けられぬ運命だった。だが、一隻の銀河系巡視宇宙船が、その第3惑星をめざし全速力で航行していた。わずか数日前、そこに知的生命体の種族が棲息していることが判明したのだ!人類を救出すべく地球にやってきた異星人たちの活躍をスリリングに描きだす、巨匠クラークの代表作「太陽系最後の日」、五百万年前に滅亡した古代文明の謎を解明しようと、木星の衛星に遠征した調査隊の驚くべき発見とは「木星第5衛星」、地球人と異星人のファースト・コンタクトをユーモラスに描く「親善使節」など、傑作12篇を収録。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

亮人

14
2006年オールタイムベストの翻訳SF短篇ランキングに「太陽系最後の日」が入っていたのを見た10年以上前から、収録の本書は見つけたら買おうと思っていた(途中、新編集版クラーク短篇ベスト集が出たのに何故か買わなかったんだけどw)。そして今年ようやく念願の本書を発見。喜び勇んで「太陽系最後の日」を読んでみた。そんなにピンとこなかったw。地球人類の力強さを描いてるんだけど、クラークがしたり顔で書いてそうなのが透けて見えて乗り切れなかった。逆に「木星第五衛星」が素晴らしい!宇宙の壮大さと人間の滑稽さの対比が傑作!2016/03/05

roughfractus02

9
異星人と人類のコミュニケーションを人類側と異星人側から描く11編が収録された本作は、相手を探すあるいは発見するという時点からコミュニケーションが始まり、相手の存在が確認されて何らかのコミュニケーションができるという過程を踏む。一方物語で重要なのは、探す相手がいることを確認したり、音や気配で感知されたりするインフォメーションとしてのサインや、相手とコミュニケートする過程で不可解な謎として醸し出されるサインの方である。これらサイン(電磁波や音波での伝達)が、技術によって未来の不穏さを増幅させる(1956刊)。2023/10/13

ao

2
SF作家クラークの短編集で、代表作「太陽系最後の日」が読みたくて探していて見つけた本。 割とどの話も、ブラックかつ不穏な感じで終わっていて、以前読んだ「都市と星」とは雰囲気が違って驚いた。これはこれで楽しめるけど。 短編の多くは、未来や宇宙といった私のいるフィールドとかけ離れた舞台だけれど、作中で描写される恐怖が身に迫ってくるので、話に入りやすかった。 星新一のショートショートに似ているものを感じる。2020/11/20

柑橘

2
一回目は謎解きをして、二回目は答え合わせをして、三回目は納得する。それくらい知識と意欲が問われそう。でも面白い。2017/09/29

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

2
**注)SF・短編集**短編集なので、他にも素敵なエピソード満載ですが、個人的には『太陽系最後の日』を一押ししたい。遥か未来、膨張する太陽によって地球がのみ込まれる危機に直面していた時、主人公の銀河をパトロールする異星人が地球の救難信号に気付き、地球人を救出しようと試みる話。短編SFの傑作で、特に最後の希望に満ちたオチは最高です。他にも、魅力的な短編が掲載されていますが、この物語だけでも御一読の価値ありだと思います。異星人を主人公とした異色の地球救出ものにご関心のある方にお勧めします2012/01/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11358
  • ご注意事項