ハヤカワ文庫<br> 復讐の序章

ハヤカワ文庫
復讐の序章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106317
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

23
85年(昭和60年)の380円の青背初版。新訳か異装版が出そうな刊行年だが、何しろ翻訳浅倉氏、カバー萩尾望都氏を越えるとなると…現在、版を重ねているのか? てっきりF系話(だって魔王子シリーズだよ!)だと思って35年も敬遠してたのに話、全然違うじゃん。と言う事でヴァンスのガーセン復讐譚(全5巻)の初巻となる。これ、エリスンが書いたら血の雨が降る話になってSF 界の大藪春彦賞をもらえて、そう言うのも読んでみたいが、本書は総天然色ヴァンスの常としてのスタイリッシュさと抑えた筆致が魅力の作品となる。★★★★☆☆2020/09/18

Abercrombie

3
(何回目かの)再読。故郷を滅ぼした五人の宙賊船長、通称<魔王子>を追う男の華麗なる復讐譚。1964年の作品とは思えないスタイリッシュな文章と構成。各章初めの引用文も効果的(「生き神の弟子」が第1巻から始まっていたことにいまさら気づいた。この話をフルで読みたいものだ)。第1巻の標的は災厄のマラゲート。さびれた星の一軒宿で、宿敵の渇望する未知の惑星のデータを手に入れた主人公が、データを餌に文明社会に身を隠す宿敵の正体を暴いていくミステリ色の強いストーリー。皮肉に満ちたオチもやっぱりイイ。2019/01/03

abk1

3
 勧善懲悪的な話かと思ったらまた、ウジウジしててこれはこれで面白い♫2017/09/25

inugamix

3
復讐の人生を歩む青年が強大な敵を打倒してゆく宇宙活劇が、ヴァンスにかかるとやっぱり別物テイストに。異星の環境や文化が綿密に活写され、奇想天外な異星人もディティール豊か。惑星シレーヌの名もちらりと。やたら強くて湿度が低くてストイックなガーセンくん、堅物ゆえの弱点が女性にウブなところというのがかわいいです。2013/06/29

錯乱坊

1
2~3回再読しました。基本的な枠組みはドク・スミスの『レンズマン』シリーズと同じなのにヴァンスの手にかかるとこうなるのかと感心してしまいます。それにしても読むたびに『魔王子』たちおバカ過ぎ。主人公の方が悪辣と言う感想が強まります。(ガーセンくんは狂言回しで本当の主人公は魔王子たちなのね。どおりでシリーズ名が『魔王子』シリーズなわけだ)

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