ハヤカワ文庫<br> 10の世界の物語

ハヤカワ文庫
10の世界の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106171
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

14
題名は「10の世界の物語」ですが内容は15編の短編集です。1960年代にアーサー・C・クラークがそのたぐいまれなイマジネーションで描き出した未来図、といえばいいか。ハードSF的なものもあり、政治的なものもあり、落とし話もあり、リリカルなおとぎ話もあり。ネタの古さはどうしようもないのですが、クラークの科学と未来への期待と楽観主義はいまも楽しめます。2018/03/08

roughfractus02

8
1960年代の作者のSFには大規模集積回路が小型化する予測(ムーアの法則)以前のコンピュータしか出てこないと思いながら本書を読む時、読者は過去を現在と比較可能なデータとして扱っている。一方本書では、未来や過去はデータとして対象化できない現在から主人公を揺さぶるようだ。作者自身の通信衛星のアイデアから発想を得た男が持ちかける赤道上の自由な衛星放送局の話は作者の予想を上回り、地震を予測した犬の鳴き声は犬の死後も飼い主に聞こえてくる。金星で探検隊が採取した標本はデータではない。彼らが去ると滅びる生命なのである。2023/10/16

ふじい

2
SF黄金期の良質な宇宙SF短篇集。ニーヴン風と感じたが、正しくはニーヴン世代が読んで影響受けたであろうSFということだろうか。クラークも初期は意外と文学していた。2014/12/27

ゅりり

1
クラークの短編はどれも真っ白な皿に載った極上のケーキ、あるいは前菜料理のよう。美しい。2010/04/28

goldius

1
巨匠クラークの大爆笑時代遅れSFである。現在では中学生だって恥ずかしくて書けない内容がいっぱい詰まってます。金星にも火星にも生物がいるのには、ひたすら笑うしかない。あはは。2004/05/19

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