ハヤカワ文庫<br> 前哨

ハヤカワ文庫
前哨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106072
  • NDC分類 933

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

22
**SF**死と静寂が支配する月面に、それはひっそりと佇んでいた。人間の背丈の2倍ほどのピラミッド、それは幾千億の年月を、ただ一つの目的を抱いて待ち受けていた…『前哨』(紹介文、他より)――おすすめはやはり"2001年宇宙の旅"の原型にもなった表題作『前哨』クラークの短編作品集の第1作目にあたる本作ですが、後の作品で伺うことができる"人類の繁栄と、それを遙かな次元の高みから視座する存在"のモチーフは既にこの頃にはあった。スケールの大きな作風ですが、2001年宇宙の旅と比較されると更に面白いかもしれません。2013/02/04

roughfractus02

8
最初に編まれた作者の初期短編集(1953刊)。原題はExpedition To Earth(地球への遠征)だが、邦訳は『2001年宇宙の旅』の原型になった短編である(全11編収録)。科学をベースにした作者のテーマが、初期から地球外生命体の存在を前提にした人類とのコンタクトやコミュニケーションにあり、その俯瞰的視野には、人類や地球の滅亡も含まれる点が理解できる。中には、事故で一人分の酸素しか無くなった二人乗りの宇宙船のような、宇宙での人間の生存システムをサスペンス仕立てで概説する人類を中心とした物語もある。2023/10/12

ニミッツクラス

7
85年の380円の初版。発刊当時に既読だが、読み忘れていた「地球帝国」を読んだので懐かしくなって再読。カバーには心ときめくが、該当する作品は無いと思う。本書は著者の第一短編集で、珠玉の11編を収録。原題作は「地球への遠征」だが、邦訳版では、有名な「前哨」(The Sentinel)を表題とした。フォボスで単身、地の利を生かして敵から隠れる「かくれんぼ」は面白い。新兵器に傾倒するあまり、負け戦となる「優越性」は、単純に物量や装備の汎用性で押す戦術に対して、ガラパゴス化した兵器神話への皮肉が痛烈。★★★★☆☆2016/11/22

記憶喪失した男

4
かくれんぼする話がすっごい面白かった記憶がある。あれ、未来で実際に起きるよ、絶対に。

フォレスト

3
真空管!という単語に時代を感じさせられはするものの、クラークらしい短編ならではの意外さやSF的スケール感が素晴らしい。私的には、圧倒的に優位なはずの宇宙戦艦が身を晒したスパイひとりにしてやられる「かくれんぼ」と、同じく圧倒的優位さの無残な敗北を描く「優越性」が面白かった。特に前者。宇宙空間を移動するというのはとても不自由なんですよ。ガンダムのようにはいかないんだよとニヤリ。もちろん表題作もいい。ラストで目の前に突きつけられる広大な宇宙と天文学的時間に思わず覚える眩暈。これぞセンス・オブ・ワンダー!2011/01/22

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