ハヤカワ文庫<br> 無常の月

ハヤカワ文庫
無常の月

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150103279
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こら

22
やっぱり、表題作「無常の月」がダントツ!ゆっくりと、だが確実に滅亡に向かう地球。死を宣告された人々の行動や心理描写が静かに心に染み入ります。なぜ、スーパーマン:クラーク・ケントには子供が出来ないかの論文風パロディも爆笑!2013/12/08

亮人

21
満月の中秋の名月である本日に読了とはなんと運命的な。まず表題作が素晴らしい!諦観と希望が入り混じった主人公と恋人の行動を淡々とした筆致で描いた名品。月の姿が印象的。あとはなんといっても評論3作!タイムマシンの存否を論じる人はまずこの評論の《ニーヴンの法則》を知っていることが前提レベルの「タイムトラベルの理論と実際」が白眉。スーパーマンの生殖行為を徹底的にシミュレートした「スーパーマンの子孫存続に~」もマジメに馬鹿やる姿勢が素敵。SF短篇も「待ちぼうけ」「地獄で立往生」の冥王星と金星を舞台に(※欄に続く)2013/09/19

記憶喪失した男

17
ニーヴンの第三短編集。平均点の高い短編集。第三短編集でこれだけの質を維持するとはニーヴンはすごい。「スーパーマンの子孫存続に関する考察」が面白かった。「タイムトラベルの理論と実践」では、時間移動に関して、真剣に検討してあり、時間理論のひとつの仮説としてまとまってる。おすすめ。2017/04/13

酔花

4
ニーヴンの作品の中で一番読みたかった表題作を読めただけでも満足。幻想的なシチュエーションと迫り来る終末に対するパニックが上手く掛け合わさって、期待を裏切らない出来映えだった。その他、「霧深い夜のために」や「マンホールのふたに塗られたチョコレートについて……」が面白かった。エッセイ風ノンフィクション「スーパーマンの子孫存続に関する考察」では空想科学読本のように真面目にフィクションが考察される。チェレンコフ放射光を発しながら夜の町を駆け抜ける精子は是非一目見たい(笑)2014/10/11

タケミチ

2
表題作目当てで読みました。美しく幻想的なイメージが湧き上がる名作でした。他に好きなのは「待ちぼうけ」「マンホールのふたに塗られたチョコレートについてきみには何が言えるか?」。評論も面白いです。2015/08/14

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