ハヤカワ文庫<br> ジョナサンと宇宙くじら

ハヤカワ文庫
ジョナサンと宇宙くじら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102456
  • NDC分類 933
  • Cコード C0101

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SORA

12
季節のような人物描写が面白い。印象に残ったのは「リトル・ドッグ・ゴーン」。ヘイズの身勝手さに腹立たしく、ドッゴーンによって本当に大切なものに気づくのは情けない気もするが、人間らしいとも言える。2015/05/03

AR読書記録

7
SFっていうか、ファンタジー枠に入れて欲しいわね。SF設定がおとぎ話とか神話とかと並んで取り入れられている。SF的未来像としては技術的科学的裏付けをそう感じるものでなくて、ファンタジック・ロマンチックな雰囲気を醸成するための設定っていうか。むろんそれはそれでよく、それがヤングっぽさなんだろうけど、SFは設定やガジェットに重きを置いて読みたい、というのが自分の嗜好であることはよくわかった。ヤングは、あとは『たんぽぽ娘』を読んで、そこまでかな。2017/10/08

KANEO

7
かなりファンタジーチックなSF短編集。中編とも言える『ジョナサンと宇宙くじら』『リトル・ドッグ・ゴーン』『いかなる海の祠に』の3作が良かった。中でも『リトル~』がマイベスト。主人公が自分の愚かさと真の愛に気付き、愛する者たちとやりなおす決心をするラストが切なくも爽やかな犬SFの感動作。『いかなる~』は海洋神話ホラー的な展開で物語に引き込まれます。豊かな舞台発想に感嘆させられる表題作。 どれも叙情的で素晴らしい作品ばかりじゃないか。著者の作品がもっと読みたくなりました。2013/01/09

アーチャー

6
同じSFでもこの作品集は”サイエンス・フィクション”ではなく、サイエンス・ファンタジーです。そこがハードなSFファンには物足りなさを感じるかもしれませんが、表題作や「九月は三十日あった」「いかなる海の洞(ほこら)に」といった作品に流れる”せつなさ”は、初めてSF小説を読んだときめきを思い出させてくれました。2011/11/29

黒い森会長

5
少しつまみ食いをしたら止められなくなった。こういうあからさまにロマンチックな小説をSFファンは好むのだと思う。RFヤングを初めて読んだのは、メリルのアンソロジーでだった。解説にもあるが、その頃、NWつまり文学派SFの主導者のアンソロジストによる短編選集。そこに、「たんぽぽ娘」が入り込んでいる。まだSFを読み始めたころで、何の不思議も抱かなかったが、今から思うと、こんなハーレクインばりの小説をメリルは選んだということなんだ。そんな思いで読んだ短編集。2017/06/22

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