脳外科医マーシュの告白

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140817032
  • NDC分類 494.62
  • Cコード C0098

出版社内容情報

イギリスを代表する一流の脳神経外科医が、医師の直面する葛藤や希望、生死をめぐる思索を真摯な言葉で綴ったノンフィクション。英国

内容説明

イギリスを代表する脳神経外科医が、想像を絶する過酷な日常と生死をめぐる思索を綴ったノンフィクション。英国で10万部突破、世界18か国で話題のベストセラー

目次

外科医の胸のなかにある「共同墓地」
手術器具に不具合があるとき
脳神経外科医のあわただしい日常
視力を失いかけたメラニーの出産
ウクライナでのイーゴリとの出会い
わたしの青春時代
誇り高きシーグレイヴ夫人、手術を受ける
息子の水頭症手術から得た教訓
ロボトミー手術という負の歴史
病院スタッフ、セミナーを受講する〔ほか〕

著者等紹介

マーシュ,ヘンリー[マーシュ,ヘンリー] [Marsh,Henry]
イギリスを代表する脳神経外科医。オックスフォード大学で哲学・政治・経済を学んだあと、ロイヤル・フリー・メディカル・スクールで医学を学ぶ。1984年にロイヤル・カレッジ・オブ・サージャンズで特別研究員となり、87年にロンドンのアトキンソン・モーリー病院/セントジョージ病院の脳神経外科の専門医に就任。フルタイムで同病院に勤務したあと、現在は定年退職している。2010年、大英帝国勲章受勲。『脳外科医マーシュの告白』Do No Harmは「サンデー・タイムズ紙」「ニューヨーク・タイムズ紙」のベストセラーになったほか、「サウスバンク・スカイ・アーツ賞」「PEN・アッカーリー賞」を受賞、英国で10万部超を売り上げ、世界18カ国で話題のベストセラー・ノンフィクション

栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宇宙猫

23
挫折。英国の脳外科医の手記。「イギリスじゅうが感銘に包まれた」という文句に惹かれて読んでみたけど、う~んって感じ。生死にかかわる仕事で精神的にも大変なのは良くわかるんだけど、翻訳だからかちょっと退屈。2016/08/15

むーむーさん

22
何て率直な作者なんだ。2016/12/14

チェアー

20
こんなに克明に自分の失敗を描いた医師はなかなかいない。医者だって同じ人間なんだ、と安心できる本。失敗に悩み、また失敗しないかと怯えて不安になる。忘れたようでも、その記憶が「共同墓地」から時折よみがえってくる。でも、患者には不安のない超人のように接しないといけない。過度の同情もせず、時には言いたくないことを言わないといけない。裁判官も医師も完璧であってほしいけど、やっぱり人間だから。また、人間でないと。2016/09/17

Sakie

14
1987年に脳神経外科専門医になったイギリス人医師マーシュ氏の回想録。原題「Do No Harm」。脳神経外科の手術は過酷だ。脳や神経の損傷は取り返しがつかず、密接した血管を傷つけるようなわずかな過失も大惨事を招く。いやはや、想像を絶した。患者とは理不尽なものだ。人間が最も弱くなる瞬間だろう。治る見込みのない障害や死の宣告に惑い、目を背け、幻の希望にしがみつき、医師に懇願し、憎み、訴訟を起こす。一方で、受け入れ、赦し、平安に逝くことも、人間はできる。全能な病院、全能な医師は存在しないと知ることから。2017/02/12

ソングライン

11
顕微鏡で拡大された脳動脈瘤の薄い壁を通して、渦巻く血流を見た時、今患者の人生の全責任を背負っているのだと感じる緊張感。困難な脳腫瘍を摘出した満足感もつかの間、手術後に半身麻痺を負わせてしまった別の患者も診察せねばならない憂鬱。若手医師に任せた手術の合併症を防ぐことのできなかった後悔。もう救う手段のない悪性脳腫瘍患者への辛い告知。本書では脳外科医マーシュのキャリアの中で経験してきた失敗が誠実に語られ、そこには自らを神の手と語るような傲慢さはなく、常に患者に真摯に寄り添う、優しい医師の姿があります。2018/06/10

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