内容説明
究極の統一理論が見えてきた!素粒子から銀河までを、生物学と哲学の視点を借りて描き出した画期的な宇宙論。宇宙のすべてを説明できる理論は、生物の進化の理論と共通点があるのではないか。
目次
プロローグ―革命
第1部 基礎物理学の危機
第2部 空間と時間の生態学
第3部 宇宙の組織
第4部 アインシュタインの遺産
第5部 アインシュタインの復讐
エピローグ―進化
著者等紹介
スモーリン,リー[Smolin,Lee]
ペンシルバニア州立大学重力物理・幾何学センターの物理学教授。1979年にハーバード大学で博士号を取得後、高等研究所、理論物理学研究所、シカゴ大学で研究。量子論・宇宙論・相対論の統一の追究を主たる研究のテーマとしている。ペンシルバニア州ステートカレッジ市と、ニューヨーク市に在住
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感想・レビュー
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やいっち
60
訳本が刊行された直後に買って読んだっけ。大著。いま読んでるロベェッリの「すごい物理学講義」にてスモーリンに言及されてる。ループ量子重力論に深く関わってる。書庫に鎮座してる。改めて500頁の本を読む気力は……。
手押し戦車
8
宇宙DNAは宇宙自体が適応度地形で自然淘汰が生じブラックホールの中に別の異次元宇宙を作り出して新たな宇宙でも同じ現象を繰り返して遺伝子を残して行く生物活動をする。星の明るさは質量が重いほど輝くがその分エネルギーを使うのが早くなり寿命が短くり最後は爆発して星になるか質量が重すぎるとブラックホールなり更にDNAを残すスイッチが入りこの繰り返しで異次元空間と現宇宙が膨張して行く。星は自らの寿命を全うしてから子孫を残す。宇宙異次元生物論!生命は寿命が終わる前に子孫を残すが全く逆のパラドックスが宇宙生物学2014/07/15
タカタカショ
1
宇宙に炭素成分などまき散らせなくては、ヒトの存在はないわけで、ヒトを構成する成分をまき散らすためには、大きな星の存在が欠かせず、さらに大きな星が超新星爆発を成し遂げなければいけないこと、大きな星を作ったり超新星爆発が起こるために必要な素粒子などの大きさのパラメーターは、微妙な調整が必要で、あたかも恣意的要素があるように見える。生物は、進化の過程で自己組織化により多様性が生じた、このことと、渦巻銀河などの複雑多様性を備えている我々の宇宙も同じ自己組織化を図り進化してきたともいえる今後の宇宙論理論の発展に期待2013/12/01
中山りの
0
難しくて飛ばし読み。生態学的な宇宙論はとてもおもしろかったので、自分の中にある宇宙熱を刺激された。2014/06/13
宇宙図がここにあったはず
0
人間原理以外でのファイン・チューニング問題への解決策「宇宙はブラックホールより子をつくる、よってブラックホールが安定的に供給されるパラメーター=星が存在するパラメーターに収斂する」2013/09/23