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NHKブックス
自由を考える―9・11以降の現代思想

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019672
  • NDC分類 304
  • Cコード C1330

内容説明

9・11以降、人はセキュリティと引き換えに自由を権力に譲り渡し、動物のように管理されようとしているのではないか。「安全」を求める人々の動物的本能が最重視される一方で、イデオロギーや理念などの人間的な要素は形骸化したのではないか。従来の思想が現状への批判能力を失いつつある今、気鋭の二人が権力の変容を見据え、テロ事件から若者のオタク化までの様々な事象を論じながら、時代に即応した新しい自由のあり方を探究する。現代思想の閉塞を打ちやぶる迫力ある討論。

目次

1 権力はどこへ向かうのか(虚構の時代と動物の時代;二層化する世界;人の顔が見えない映像 ほか)
2 身体になにが起きたのか(データベースと動物化;オウム真理教の二重性;生物的身体と政治的身体 ほか)
3 社会はなにを失ったのか(「安全に生きよ!」;ゾーニングとフィルタリング;どのような自由が排除されているのか ほか)

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。専攻は哲学および表象文化論。現在、批評家、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター助教授。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞受賞)など

大沢真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。専攻は比較社会学・社会システム論。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授
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