NHKブックス<br> 論理学入門―推論のセンスとテクニックのために

電子版価格
¥550
  • 電書あり

NHKブックス
論理学入門―推論のセンスとテクニックのために

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140018958
  • NDC分類 116
  • Cコード C1310

内容説明

「なぜ、人を殺してはいけないの?」「地球外知的生命は実在するだろうか?」―論理的に考えると、どのような回答がもたらされるか。演繹、帰納、背理法など、推論のテクニックを豊富な例題とともに紹介しながら、現代論理学の基礎をわかりやすく解説。明晰な思考のためのトレーニングであるのみならず、宇宙物理学などの科学と論理学の接点をも探る、知的興奮に誘う一冊。

目次

1 記号論理学の基礎―ゲームの規則(論理学的思考へ―意味論と語用論;真と偽―命題の特性を探る;トートロジー―偽となりえない命題;「ならば」の論理―条件文の構造 ほか)
2 人間原理の論理学―論理における「私」の位置(「10の40乗」というミステリー―巨大数仮説と観測選択効果;反コペルニクス主義?―人間原理と宇宙原理;宇宙は人間を必要としていたか?―目的因という錯覚;因果と認識―「証拠」は「原因」ではない ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

37
タイトル通りに、記号論理の基礎をていねいに教えてくれる前半。打って変わって、後半は人間原理の持論を展開させている。「平凡の原理」を押し進めれば、地球はおそらく銀河で唯一の知的生命を展開させている星で、文明は人類が思っているほど長続きしない、ということになるのだろうが、条件として果たして適用すべきなのかどうか。怪しい気がしてならない。ラストの永井批判では<私>の奇跡を、一般化して「私だけが<私>ではないのだから」ととらえていて、問題の核心を取り逃がしているように思えるのだが。2017/03/10

KAZOO

11
中公新書の野矢さんの論理学の入門書と比較すると、こちらのほうが書いてあることが多いせいかわかりやすい感じがします。ただやはり1部の記号論理学のほうが純理論での説明で歯ごたえがあります。2部のほうが人間原理の論理学と謳っているために理解しやすかったように思いました。2014/05/13

またの名

10
話題を詰め込んでるため丁寧に論理学の用語と記号をじっくり学ぶというわけにはいかないけど、豊富なネタが面白さを演出(丁寧に学ぶなら他をあたるべき)。藁人形論法でポスモダ叩きをしながら藁人形論法を批判するという痛快なアイロニー芸は置いておくとして、あくまで形式的な意味論のうちで論理を追及する運びが必ず具体的現実的な発話行為を問題にする語用論の手前でシャットダウンするのは、興味深い。ドゥルーズとガタリが言語学は語用論抜きでは何にもならないと述べるように、語用論を考慮しなければ現実ではダメなことを著者も毎回指摘。2017/11/15

Nobu A

9
2000年初版。本に感銘を受けると参考文献を一瞥して更に理解を深めようと考えるのは当然の人間心理。半年程前に読了の福澤一吉先生著書「論理的思考 最高の教科書」の参考文献に記載があったので購入。他の人の視点や考え方にも触れたかった。いやー、他の感想にもあるが、とても入門書とは思えない。何だろうこれ。抽象的な表現と堂々巡りのような文章で頭に入ってこない。著者紹介には東大教授、哲学者、小説家とある。小説家ならもう少し興味を唆るような書き方してよと思う。途中から流し読み読了。時間をおいて再読しよう。多分しないな。2022/10/07

それん君

4
流し読みして読了。 前半部分は中高で習う数学の集合の記号が出てくる。 抽象的な話が多いので、オススメは太線だけ見て、中身に入った後に振り返ってみると楽に読めるかも。 読んだ感想。 メディアの評論やネット上の議論、あるいは日常生活においても、論理的に破綻してる内容がかなりあるってことがわかる。 そうすることで同時に自分の意見に謙虚にもなれるはず。実際私もこれまで推論の体を成していない議論ばっかりやっていた節がある。2020/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559152
  • ご注意事項