NHKブックス<br> 幻の東京オリンピック

NHKブックス
幻の東京オリンピック

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140017098
  • NDC分類 780.69
  • Cコード C1321

内容説明

「幻のオリンピック」と呼ばれる1940年の第12回オリンピック東京大会は、開催都市が自発的に大会を返上した唯一のケースである。名乗りをあげてからわずか5年で誘致に成功という離れ業を演じながら、東京大会はなぜ返上に追い込まれたのか。ヒトラー、ムソリーニまで巻き込んだ激しい誘致合戦、広がる戦火のなかで遅れに遅れる大会準備、侵略戦争非難の大合唱のなかで沸きあがる大会ボイコットの動きなど、戦争と政治に振り回されたオリンピックの悲劇を綴る。

目次

第1部 オリンピックを東京に―市長永田秀次郎の夢
第2部 招致実現に向けて―ヒトラーも協力
第3部 戦火ただようなかで―問題山積の開催準備
第4部 オリンピックの火は消えた―ついに大会を返上

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃんみー

50
幻の第12回オリンピック東京大会。まさか1940年(昭和15年)に開催される予定だったとはつゆ知らず。これも『小さいおうち』を読んで知ったことです。第二次世界大戦に突入するばかりの時期だったので中止も止むなしでしょう。昔も今もオリンピック誘致には並々ならぬ想いがあったようですが、そんな昔に開催するだけの技術やお金が日本にあったんでしょうかねぇ。私は1964年生まれ。実際にオリンピックが東京で開催された歳に生まれたわけですが、ようやくにして幻の東京大会があった事を知ることができました。2015/03/02

K.C.

3
2013年に東京オリパラ招致が決まった直後に再刊された本書。現在の保守論客が唱える(実際は明治以降の)「伝統」がちょいちょい現れる。日中戦争とコロナ禍、違いはあるが有事。1940年はそれでも早くに返上したが、今は開幕1ヵ月前。デジャビュになるのか、ならずとも本書にあるようにメンツ丸潰れにならないか、懸念しかない。思考パターンが変わっていないことに諦めすら感じる。2021/06/20

takao

1
自主返上に至る2019/11/09

ささ

1
■1940年にオリンピックが開催されていたら、時代の流れは違ったものになっていたかも、という本を読んだ後にこの本を読んだけれど、時代の流れ的に返上しかなかったのかもしれないな、とも思う。スポーツ精神にあふれたオリンピックにしたい副島らと、お祭り騒ぎにしてはならない、挙国一致の事業としたい陸軍との溝が深い。もとより招致はしたものの、会場の場所など色々と決まらな過ぎてごたごたしている上に、日本には剣道があるからフェンシングを競技から除外しようとした辺り、招致をするにはまだ少し早かったのかなという気もする。2015/12/18

悸村成一

0
読了37冊め。図書館本。オリムピック返上。2021/06/06

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