郁達夫と大正文学―“自己表現”から“自己実現”の時代へ

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  • サイズ A5判/ページ数 265,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130860406
  • NDC分類 920.28
  • Cコード C3098

出版社内容情報

五四新文化運動後の中国文学を代表する郁達夫。比較文学の手法を駆使し、中国と日本の文化交流に新たな光をあてる力作。

五四新文化運動後の中国文学を代表する郁達夫.この作家における大正文学の受容を明らかにすると同時に,その眼を通して大正文学,特に第一次大戦後の日本文学の変化を大胆に描き出す.比較文学と文学史の手法を駆使し,中国と日本の文化交流に新たな光をあてる力作.

序 章 郁達夫と大正文学――第一次大戦後の文学と〈自己実現〉
第I部 〈自己表現〉の時代の中で
第1章 〈自己表現〉の時代――『沈淪』と五四新文化運動後文学空間の再編成
第2章 日本留学時代の読書体験――学校体験・留学生活・日本語・外国文学
第II部 日露戦後から第一次大戦後へ
第3章 田山花袋の受容――『蒲団』と『沈淪』
第4章 志賀直哉の受容――自伝的文学とシンセリティ
第III部 〈自己実現〉の時代へ
第5章 大正教養主義の受容――自我をめぐる思考の脈絡
第6章 オスカー・ワイルドの受容――唯美主義と個人主義
第7章 大正の自伝的恋愛小説の受容――『懺悔録』・『受難者』・『新生』
終 章 比較文学と文学史研究

【著者紹介】
大東和重:関西学院大学法学部准教授

目次

郁/達夫と大正文学―第一次大戦後の文学と“自己実現”
第1部 “自己表現”の時代の中で(“自己表現”の時代―『沈淪』と五四新文化運動後文学空間の再編成;日本留学時代の読書体験―学校体験・留学生活・日本語・外国文学)
第2部 日露戦後から第一次大戦後へ(田山花袋の受容―『蒲団』と「沈淪」;志賀直哉の受容―自伝的文学とシンセリティ)
第3部 “自己実現”の時代へ(大正教養主義の受容―自我をめぐる思考の脈絡;オスカー・ワイルドの受容―唯美主義と個人主義;大正の自伝的恋愛小説の受容―『懴悔録』・『受難者』・『新生』)
比較文学と文学史研究

著者等紹介

大東和重[オオヒガシカズシゲ]
1973年兵庫県生まれ。1996年早稲田大学第一文学部卒業。2005年東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。現在、関西学院大学法学部准教授。専攻は日中比較文学・台湾文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hiroko

0
 『沈淪』から伺える郁達夫像と本人自身が他人に与える印象に乖離があるのに驚いた。今『新淪』を読んでいるところなので、第一章と第二章は筆写と自分との読み方の比較ができて、とてもおもしろかった。第三章以降は自分の「学の無さ」からよくわからず、そんなものなのか、と読み流した。  「学術書」であるにもかかわらず、ごろ寝しながらほぼ一気読みしてしまった。きちんと机に向かいメモをとって読めば、もっと得るところも多いのだろう。 2015/04/02

守屋周作

0
おもしろかった。著者前作とのつながりも明確で、探究が方法的だ。細かな文学史的史実もいろいろ教わったし、とても有益な読書体験を味わわせてもらった。郁達夫論としても大正文学論としても顕著な創見があって、超一流の学術書と言えるのではないか。学術書としての先端性を持ちながら、同時に読み物としてもおもしろく書けている。「自己実現」についての大正文学と郁達夫の関係を解き明かすところなどが見どころだが、この線で行くなら、魯迅(と許広平)の『両地書』も同じコンテキストの中に置ける。たいへんおもしろい。2012/06/30

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