魯迅と日本文学―漱石・鴎外から清張・春樹まで

個数:

魯迅と日本文学―漱石・鴎外から清張・春樹まで

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月19日 19時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 262,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130830669
  • NDC分類 920.28
  • Cコード C1090

出版社内容情報

日中文学圏のなかの魯迅作品の系譜に迫る、スリリングな研究。百余年の複雑な日中関係の一面を繙く、多彩な魯迅像の発見。

東アジアのモダンクラシックといえる魯迅文学.その魯迅と日本作家たちの影響関係とは? 作品群を精緻に読み解くことで,近代日本文学が魯迅に決定的な影響を与えた一方,1930年代を境にして魯迅から現代日本文学へと色濃いつながりを示してきた内実を明らかにする.百余年の複雑な日中関係の一面を繙く,多彩な魯迅像の発見.

まえがき
I 日本作家から魯迅へ
 第1章 夏目漱石と魯迅――『坊つちやん』「阿Q正伝」の国民性批判の系譜
 第2章 森鷗外と魯迅――「舞姫」から見た「愛と死」の意匠
 第3章 芥川龍之介と魯迅1――「毛利先生」と「孔乙己」をめぐる回想の物語
 第4章 芥川龍之介と魯迅2――「さまよえるユダヤ人」伝説および芥川龍之介の死

II 魯迅から日本作家へ
 第5章 魯迅と佐藤春夫――両作家の相互翻訳と交遊
 第6章 魯迅と太宰治――竹内好による伝記小説『惜別』批判をめぐって
 第7章 魯迅と松本清張――「故郷」批判と推理小説「張込み」への展開
 第8章 魯迅と村上春樹――『1Q84』の中の「阿Q正伝」の亡霊たち


あとがき
初出一覧
人名・作品名索引

【著者紹介】
藤井 省三
藤井省三:東京大学大学院人文社会系研究科教授

内容説明

日中文学の系譜を探る、スリリングな一冊。作品を読み解いて、魯迅と日本作家たちとの色濃い繋がりを提示する。東アジアのモダンクラシックとなった魯迅文学の多彩な姿!

目次

1 日本作家から魯迅へ(夏目漱石と魯迅―『坊つちやん』「阿Q正伝」の国民性批判の系譜;森鴎外と魯迅―「舞姫」から見た「愛と死」の意匠;芥川龍之介と魯迅1―「毛利先生」と「孔乙己」をめぐる回想の物語;芥川龍之介と魯迅2―「さまよえるユダヤ人」伝説および芥川龍之介の死)
2 魯迅から日本作家へ(魯迅と佐藤春夫―両作家の相互翻訳と交遊;魯迅と太宰治―竹内好による伝記小説『惜別』批判をめぐって;魯迅と松本清張―「故郷」批判と推理小説「張込み」への展開;魯迅と村上春樹―「1Q84」の中の「阿Q正伝」の亡霊たち)

著者等紹介

藤井省三[フジイショウゾウ]
1952年東京に生まれる。1982年東京大学大学院博士課程修了。桜美林大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授、文学博士。専攻、中国語圏の文学と映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

32
若きころ、日本に7年間留学し、漱石や鷗外、芥川に傾倒した魯迅。その後は佐藤春夫や太宰、松本清張や村上春樹など多くの日本人作家に影響を及ぼしたとする解釈は強引だが興味深い。日中両国の関係は悪化が続いているが、文学の相互影響という点ではどうなっているのだろう。楊逸(ヤン・イー)が08年に芥川賞をとったことぐらいしか思い浮かばないが……。2015/12/10

フム

6
中国の革命の時代を生きた魯迅。大転換期における魯迅の絶望と閉塞感は今の日本にあっても同じく感じるものだ。日本に留学した魯迅が夏目漱石や芥川龍之介の影響をうけたことは興味深く読んだ。芥川龍之介は満州事変の3年ほど前に「何か僕の将来に対するぼんやりとした不安」と書き残して自殺している。今また暗い時代が近づいていないか…2016/07/31

うしまる

1
魯迅が日本作家から受けた影響、また魯迅が日本作家に与えた影響について、作家ごとにまとめた本。特に村上春樹の章を読んで、現代にも阿Q的精神ははびこっていることを実感して、当時魯迅が中国社会に対して主張したテーゼは現代社会にも適用されるということを実感し、小説は時代を超えることを再認識した。2019/07/25

ks3265

0
魯迅は私が一番好きな中国の作家です。その割に有名な本しか読んでいません。この図書で紹介されているのに未読のものがあります。今度全集を借りて読むつもりです。魯迅が影響を与えた作家が意外でした。同時代の夏目漱石、森鷗外、芥川龍之介はわかるのですが、松本清張、太宰治、村上春樹は意外でした。太宰治は大好きなのでほとんで読んでいますが、魯迅からの影響は全く感じませんでした。竹内好との対立ももちろん知りませんでした。村上春樹の「1Q84」ももちろん読みましたが、「阿Q正伝」との関わりなんて全く感じませんでした。2022/03/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9796935
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。