内容説明
ネルヴァルがオリエントで見た曙の女神、ボードレールがテクストに焚きこめたエキゾチスムの薫香、ランボーに取り憑いた放浪の魔…旅立ちへのあくなき欲求とエクリチュール。
目次
序章 旅の世紀
第1章 未開の表象―シャトーブリアンとアメリカ
第2章 東方の光―ラマルチーヌとレバノン
第3章 聖地なき巡礼―ネルヴァルとエジプト
第4章 夢の時間―ゴーチエとスペイン
第5章 幻想の南洋―ボードレールとインド
第6章 異教徒の血―ランボーとエチオピア
終章 異郷の誘惑
著者等紹介
石井洋二郎[イシイヨウジロウ]
1951年東京生まれ。1975年東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究専攻)。訳書『ロートレアモン イジドール・デュカス全集』(筑摩書房、2001)で日本翻訳出版文化賞・日仏翻訳文学賞。著書『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房、2008)で芸術選奨文部科学大臣賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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