日本美術の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 449,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130820868
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C3070

出版社内容情報

日本美術史研究の第一人者による書下し通史――縄文からマンガ・アニメまで。
オールカラー。装丁・横尾忠則。

『奇想の系譜』から35年。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長澤芦雪、歌川国芳の「発見」を通して、日本美術の独創的なおもしろさ、新しさを論じた著者が、いま、縄文からマンガ・アニメまで、360枚の図版とともに日本美術の流れと特質を大胆に俯瞰する!

「縄文から現代までの日本美術の流れを俯瞰した本。……時代相を浮き彫りにしながら、古代の土器から宮崎アニメまで広く対象をすくったテキスト。」(東京新聞2006-1-15書評より)

目次

第1章 縄文美術―原始の想像力
第2章 弥生・古墳美術
第3章 飛鳥・白鳳美術―東アジア仏教美術の受容
第4章 奈良時代の美術(天平美術)―唐国際様式の盛行
第5章 平安時代の美術(貞観・藤原・院政美術)
第6章 鎌倉美術―貴族的美意識の継承と変革
第7章 南北朝・室町美術
第8章 桃山美術―「かざり」の開花
第9章 江戸時代の美術
第10章 近・現代(明治‐平成)の美術

著者等紹介

辻惟雄[ツジノブオ]
1932年愛知県生まれ。1961年東京大学大学院博士課程中退(美術史専攻)。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長などを歴任。東京大学・多摩美術大学名誉教授、MIHO MUSEUM館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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shikashika555

44
江戸末期の浮世絵から明治~昭和初期の美人画について知りたくて手に取ったのですが、絵だけでなく美術全般というカバー範囲の広さ故 ほしい情報は余り得られずでした(><) でも、美術全般の歴史的流れを掴むにはとても良い入門書だと思います。2021/08/13

zirou1984

12
縄文土器から千と千尋の神隠しまで、日本美術の歴史を500ページ内に収めた労作。絵画だけでなく仏像や建築、装具もフルカラーで多数取り上げられてるので、適当にページをめくるだけでも楽しめる。通史としての観点も「かざり」「あそび」「アニミズム」の3点を軸として、時代の風潮がどのように推移していったのかを平易な文で論述してあり、教科書としての堅苦しさは感じさせない。興味深い指摘は多数あるが、中でも江戸時代の浮世絵は美術品としてでなく、都市の情報を伝えるメディアとしての役割があったのだという解説には唸らさせられた。2013/03/14

れなち

11
網羅的な日本美術の通史をなんと一人の著者が書いている。しかも全ページカラーの大作。作品・解説ともに豊富で、資料集を拾い読みするようなつもりで借りてきたのに全部読んでしまった。鳥獣戯画をはじめ、愛くるしい動物がたくさん登場するところが日本らしさかな?波がザッバーン!ってなってる絵で有名な葛飾北斎は、イラスト風のものもたくさん書いていたらしい。「北斎漫画」に書かれた庶民の姿が生活感にあふれていて好き。もっと早く読んでいれば、今まで素通り気味だった日本美術も楽しめていたのかと思うと悔しい…!2021/06/01

ぐっちー

10
美術の教科書、というには弾けた表紙。日本の美意識がどのように培われてきたのか分かりやすい文章で学べる。2012/08/07

白義

8
一人の著者が書いた一冊で眺める日本美術史。縄文土器から建築や装飾にも気を配りながら、現代の宮崎アニメや萩尾漫画まで行く広さが魅力的。個人による数少ない通史であり、その中でも特に信頼性と中身のレベルが高いと思う。カラー図版もたっぷりで見ていて楽しく、新しい出会いが期待できるだろう。速水御舟や伊藤若冲なんてページを開いておっと声をあげてしまった。本当にいろいろな作品があるものだ2012/05/22

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