出版社内容情報
現実の都市・建築は,過去との関係性のなかでしか生まれない.20世紀,西欧中心主義・資本主義の大量消費社会において生み出され続けてきた現代建築の方向性,都市・建築の未来を読み解く鍵として,ふたたび「歴史」に立ち返る.
内容説明
都市・建築の未来がここにある―20世紀、西欧中心・資本主義の大量消費社会において生み出され続けてきた現代建築の方向性を読み解く鍵として、ふたたび「歴史」に立ち返る。
目次
序 現代の特質―何をもって現代とするか
1 住宅の生産と流通
2 オフィスビルの表現―ファサード技術とエンジニアリングの変遷
3 一九六八年―パリの五月革命をめぐる思想と建築
4 病理としての建築―近代と「美学の生理学」
5 環境問題としての風景論
6 難民キャンプの現状
7 都市と建築その機能と寿命
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史。工学博士。著書『東京の「地霊」』(文藝春秋、1990、サントリー学芸賞)、『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996、日本建築学会賞)、『都市へ』(中央公論新社、1999、建築史学会賞)ほか
石山修武[イシヤマオサム]
1944年生まれ。早稲田大学理工学部教授。建築家。1996年ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞、1998年日本文化デザイン賞、1999年織部賞、2001年芸術選奨文部科学大臣賞。作品『伊豆の長八美術館』(1984、吉田五十八賞)、『宮城県立リアス・アーク美術館』(1994、日本建築学会賞・軽金属協会建築賞)、ほか多数
伊藤毅[イトウタケシ]
1952年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史・都市史。工学博士。著書『都市の空間史』(吉川弘文館、2003、建築史学会賞)ほか
山岸常人[ヤマギシツネト]
1952年生まれ。京都大学大学院工学研究科助教授。建築史。工学博士。著書『中世寺院の僧団・法会・文書』(東京大学出版会、2004、建築史学会賞受賞論文所収)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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