出版社内容情報
《内容》 からだは自分のがんを異物と認めて、がん細胞に対する免疫を誘導できるのだろうか。遺伝子・分子レベルでの研究により、がん細胞の異質性の本質を探る。また、免疫そのもののメカニズムを解明することにより、がんに対する免疫療法の理論的アプローチを行う。
目次
1 がん免疫研究の推移と問題点
2 がん抗原と免疫系
3 腫瘍拒絶抗原の認識機構と腫瘍抵抗性誘導
4 B細胞増殖分化因子とそのレセプター―発がんと制がんへのポテンシャル
5 リンパ球機能分子と標的殺傷分子
6 サイトカインの分子生物学―シグナル伝達と遺伝子発現の制御
7 ヒトがんの免疫