出版社内容情報
「不完全性定理」を完全に理解したい読者のために――。原論文の日本語訳とともにその内容について徹底解説。
「不完全性定理」を完全に理解したい読者のために――.原論文の日本語訳とともにその内容について徹底解説.ロジック初心者にも配慮し,記号の定義などの基本から,ていねいに説明をしていく.ノートとペンを用意して,原典の論理展開を味わってみよう.
はじめに
序 ゲーデルと不完全性定理
原論文 訳・解説
原論文第1節 概要
原論文第2節(その1) 体系P、ゲーデル数、再帰的関数
原論文第2節(その2) メタ数学の再帰的表現
原論文第2節(その3) 第一不完全性定理
原論文第3節 1階算術への還元
原論文第4節 第二不完全性定理
補遺
【著者紹介】
田中一之:東北大学大学院理学研究科教授
内容説明
待望の本格的ロジック指南書。イラスト付きでていねいな解説。「不完全性定理」完全攻略ガイド。
目次
原論文訳・解説(体系P、ゲーデル数、再帰的関数;メタ数学の再帰的表現;第一不完全性定理;1階算術への還元;第二不完全性定理)
補遺(1階算術と論理式の階層;計算可能性理論;1階算術の形式体系;文献案内)
著者等紹介
田中一之[タナカカズユキ]
1955年生まれる。カリフォルニア大学バークレー校博士課程修了。現在、東北大学大学院理学研究科教授。Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うらじ
1
挑んだけど挫折。2012/08/01
holo
0
本書は、日本語で、解説付きで読める原論文としての意義がある。まず、冒頭に「毎年10人くらい完読してくれれば十分」といったことが書かれているように、想定読者は相当狭い。私は完読できなかった。原論文に並行して解説が付くわけだが、大半は同義反復である。それぐらい、原論文が丁寧に書かれているということでもある。訳は良質であるが、多少の誤記はある(例:p.46「n項関係符号」p.117「s>1」)。 読者への助言としては、①読む目的を一考すること。②納得or証明? ③定理Vの証明の理解には定理VIIの証明が役立つ。2023/02/08