出版社内容情報
東大教養学部における多年の講義経験に基づいて書き下ろした解析学の本格的入門書.豊富な練習問題をまじえながら,独自の論理構成でていねいに解き明かす.I 実数と連続,微分法,初等函数,積分法,級数.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
5
解析学入門書として著名な本。自明だろうと思うこともしっかり証明が書かれているくらいに丁寧に詳細。大学数学の定義や定理は一般的に記述され、初学者にはわかりにくいが例があるので理解しやすい。しっかり基礎を押さえときたい人向け。ε-N論法の威力がよく分かる本。2020/03/16
きゃりーねくねく
4
微積分の入門書.上巻の内容は実数と連続性,基本的な微分法と積分法.初等的な微積分の内容は一通り扱われている.難解な本のように言われるが,実際は証明にほとんど行間がなく,下手な教科書よりも圧倒的に読みやすい.定理を述べた後,その定理を適用できる例,仮定を外した場合に定理の結果を破る反例など,具体例が豊富なので定理の仮定がどのように効いているのかよく理解できる.演習問題も多い(部分的に解いた).2014/12/01
NS
1
微分積分よりも実数を構成したりしている一章の集合論っぽいところが印象に残っている。2012/03/27
葉
1
解析学の入門書として有名な本である。実数から実数列へそして集合から多変数ベクトル値函数の微分法や積分法などの定義や定理を厳密に書いており、非常にわかりやすい。個人的力量の問題で少しわからない部分があったので、再度読むことにする。レムニスケートやカーヂオイドなどの経済では見たこともない関数があり、勉強になった。2014/04/10
嘉村 崇宏
1
証明が丁寧になされているので量は多いが(数学が苦手でも)理解しやすく、解析の教科書としては簡単だったと思う。しかし、多変数函数の微分の導入は少々分かりづらい気もする。例示が多いのは良い。ただ、数学が出来る人にとっては説明が過多で少々うるさいし、退屈かも知れない。2013/02/14