日本の地震予知研究130年史―明治期から東日本大震災まで

個数:
  • ポイントキャンペーン

日本の地震予知研究130年史―明治期から東日本大震災まで

  • 泊 次郎【著】
  • 価格 ¥8,360(本体¥7,600)
  • 東京大学出版会(2015/05発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 152pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月27日 04時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 671p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130603133
  • NDC分類 453.3
  • Cコード C3040

出版社内容情報

明治初期に始まる日本の地震予知研究の変遷を、克明に描き出したドキュメント。

明治初期に始まる日本の地震予知研究は,大地震のたびに関心の盛り上がりと失望を繰り返しながら,しかし一向にそのゴールが見えてこない.人々が地震予知の実現に大きな夢を抱き続けているのはなぜなのか.本書は地震学研究だけでなく,国や社会の対応などの側面も含め多様な角度からその謎に迫る.

序 章 地震予知への願望――江戸時代までの地震学と地震予知
 0.1古代ギリシャ・ローマ時代の地震原因論と地震の前兆
 0.2 18世紀までの西欧の地震原因論と地震の前兆
 0.3 19世紀の西欧の地震原因論
 0.4 日本の地震原因論と地震の前兆
 0.5 安政の江戸地震と地震予知
第1章 明治の日本地震学会と地震予知
 1.1 幕末から明治初期までの地震研究
 1.2 日本地震学会の設立とミルン
 1.3 日本地震学会と地震学の発展
 1.4 日本地震学会と地震予知研究
 1.5 ミルンと関谷清景の地震予知の戦略
第2章 濃尾地震と震災予防調査会
 2.1 濃尾地震とその調査
 2.2 震災予防調査会の設立とミルンの離日
 2.3 震災予防調査会の事業とその成果
 2.4 大森房吉と震災予防調査会の活動の変化
 2.5 大森房吉と今村明恒の地震予知戦略
 2.6 大森と今村の東京大地震予知論争
第3章 関東大震災と地震研究所
 3.1 関東大震災とその惨状
 3.2 大森地震学への批判と地震研究所の設立
 3.3 地震研究所と中央気象台.震災予防評議会
 3.4 寺田寅彦と地震予知
 3.5 今村明恒の南海地震予知の試み
 3.6 地電流や地磁気による地震予知研究
第4章 南海地震と地震予知研究連絡委員会
 4.1 南海地震と今村明恒
 4.2 GHQの将兵と地震
 4.3 地震予知研究連絡委員会の発足と地震予知計画
 4.4 地震予知騒ぎと地震予知研究連絡委員会
 4.5 福井地震と戦後の地震研究
 4.6 地震予知研究連絡委員会以後の地震予知研究
第5章 ブループリントと地震予知計画の開始
 5.1「ブループリント」の作成
 5.2 新潟地震と地震予知研究10年計画のスタート
 5.3 松代群発地震と地震予知研究計画
 5.4 十勝沖地震と地震予知の実用化
 5.5 地震予知連絡会の発足と「関東南部地震69年周期説」
 5.6 米国での地震予知ブーム
 5.7 中国・海城地震の予知
 5.8 日本での地震予知ブーム
第6章 東海地震説と大規模地震対策特別措置法
 6.1 「駿河湾地震」説の登場
 6.2 「駿河湾地震」説の反共と東海地域判定会の設置
 6.3 伊豆大島近海地震と「大規模地震立法」の必要性
 6.4 大規模地震対策特別措置法の国会審議
 6.5 宮城県沖地震と“東海地震余地体制”の始動
 6.6 “東海地震余地体制”下での地震予知研究
 6.7 地震予知計画の主な成果
 6.8 地震予知計画への批判
第7章 阪神・淡路大震災と地震調査研究推進本部の設立
 7.1 兵庫県南部地震とその被害
 7.2 阪神・淡路大震災後の言説と行政の対応
 7.3 地震防災対策特別措置法の成立
 7.4 地震調査研究推進本部の事業
 7.5 地震予知計画の見直し
 7.6 東海地震対策の見直しと中央防災会議
 7.7 地震予知研究の主な成果
第8章 東日本大震災と地震学
 8.1 東北地方太平洋沖地震とその被害
 8.2 東日本大震災後の地震研究者の反省
 8.3 東日本大震災後の行政の対応
 8.4 東日本大震災後の地震研究
終 章 地震予知研究の歴史を振り返って
 9.1 地震予知研究の歴史は繰り返しの連続
 9.2 科学はなぜ進歩するのか
 9.3 地震予知研究に見る国家プロジェクトの弊害
 9.4 地震予知研究をどうするか

地震予知関係年表
分権と注
事項索引
人名索引
地震・震災名索引

【著者紹介】
泊 次郎
泊 次郎:科学朝日副編集長/元朝日新聞大阪本社科学部長・編集委員

内容説明

期待と失望の繰り返し―地震予知ははたしてできるのか?地震学の発展と地震予知研究の変遷を克明に描くドキュメント。

目次

序章 地震予知への願望―江戸時代までの地震学と地震予知
第1章 明治の日本地震学会と地震予知
第2章 濃尾地震と震災予防調査会
第3章 関東大震災と地震研究所
第4章 南海地震と地震予知研究連絡委員会
第5章 ブループリントと地震予知計画の開始
第6章 東海地震説と大規模地震対策特別措置法
第7章 阪神・淡路大震災と地震調査研究推進本部の設立
第8章 東日本大震災と地震学
終章 地震予知研究の歴史を振り返って

著者等紹介

泊次郎[トマリジロウ]
1944年京都府に生まれる。1967年東京大学理学部物理学科地球物理コース卒業、朝日新聞社入社。科学朝日副編集長、大阪本社科学部長、編集委員などを歴任。2002年東京大学大学院総合文化研究科科学史・科学哲学講座博士課程入学。2003年朝日新聞社退社。2007年上記課程修了、博士(学術)。2008年東京大学地震研究所研究生、特別研究員、外来研究員。2014年東京大学地震研究所退所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばこ

2
日本の地震予知研究、ならびに地震学についてを網羅的に描写した書籍。 資料を多く引用されているので、描かれているストーリーには厚みが感じられる。資料のないところは筆者の考えにより、埋められているので読みやすくなっている印象。しかし、その「筆者の考えによって埋められている」部分が、現代になるにつれ記述が憶測的に感じられるのはデメリット。もう少し私情を入れず、聞き取りなども行い記述してほしかったかも。(特に東日本大震災の記述の甘さが目立つ) ともあれ、読み物として流れをおさらいするにはいいです。2016/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9697435
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。