出版社内容情報
日本の湿原王国――北海道。釧路湿原、霧多布湿原、静狩湿原など、さまざまな湿原生態系の不思議で魅力的な世界を描く。日本の湿原王国――北海道.釧路湿原,霧多布湿原,静狩湿原など,さまざまな湿原でフィールドワークを続けてきた著者が,湿原に生きる植物たちの不思議で魅力的な世界を描く.湿原が消えつつあるいま,湿原生態系をよみがえらせる新たな取り組みを紹介する.
はじめに
第1章 湿原への招待
湿原との出会い/太古の沖積平野の森と湿原/湿原とは何か
第2章 湿原の自然誌
泥炭地湿原と非泥炭地湿原/北海道の湿原の分布状況/湿原の起源/湿原の形成/湿原の植生
第3章 湿原の植物
ミズバショウ――北の気候に適応したサトイモ科の不思議な植物/ムセンスゲ――植物地理学的・植生地理学的視点から/チョウジソウ――絶滅が心配される氾濫原の草本植物/ハンノキ――湿地で耐えるための戦略
第4章 失われつつある湿原
湿原の変遷/なぜ失われつつあるのか――減少の理由と保護状況/静狩湿原/石狩泥炭地/釧路湿原
第5章 よみがえれ湿原
植生復元と自然再生とは/復元目標の設定と復元の手順/新たな模索と試み<br>
A Natural History of Wetlands and Plants in Hokkaido
Hiroko FUJITA
冨士田 裕子[フジタ ヒロコ]
冨士田 裕子
冨士田裕子:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授/北海道大学植物園園長
目次
第1章 湿原への招待(湿原との出会い;太古の沖積平野の森と湿原;湿原とは何か)
第2章 湿原の自然誌(泥炭地湿原と非泥炭地湿原;北海道の湿原の分布状況;湿原の起源;湿原の形成;湿原の植生)
第3章 湿原の植物(ミズバショウ―北の気候に適応したサトイモ科の不思議な植物;ムセンスゲ―植物地理学的・植生地理学的視点から;チョウジソウ―絶滅が心配される氾濫原の草本植物;ハンノキ―湿地で耐えるための戦略)
第4章 失われつつある湿原(湿原の変遷;なぜ失われつつあるのか―減少の理由と保護状況;静狩湿原;石狩泥炭地;釧路湿原)
第5章 よみがえれ湿原(植生復元と自然再生とは;復元目標の設定と復元の手順;新たな模索と試み)
著者等紹介
冨士田裕子[フジタヒロコ]
1957年仙台市に生まれる。1981年東北大学農学部卒業。1986年東北大学大学院理学研究科生物学専攻博士後期課程修了。新潟大学農学部助手、北海道大学農学部助手、北海道大学農学部助教授、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター准教授などを経て、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園園長、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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