Ｎａｔｕｒａｌ ｈｉｓｔｏｒｙ 動物進化形態学 （新版）

倉谷 滋【著】

東京大学出版会（2017/01発売）

• サイズ A5判／ページ数 748p／高さ 22cm
• 商品コード 9784130601986
• NDC分類 481.1
• Cコード C3045

出版社内容情報

古典から最先端まで、現代によみがえる博物学――進化発生学、古生物学、ゲノム科学などの最新の知見を取り込んで大幅に改訂。現代によみがえる博物学――ゲーテの形態学から最先端の進化発生学まで，脊椎動物の形態をテーマに時空を超えて壮大なスケールで展開される進化論．旧版の出版から12年を経て，進化発生学，古生物学，ゲノム科学などの最新の知見を取り込んで大幅に改訂．



はじめに

第1章　脊椎動物の基本形態――バウプランと形態発生的拘束

第2章　原型と相同性

第3章　グッドリッチの遺産――分節的ボディプランの起源

第4章　解剖学的形態学――胚に由来する形態

第5章　形態パターン生成の発生学的基盤――骨格形態の進化

第6章　骨格系の分類と進化的新規性

第7章　発生生物学と頭部進化――頭部分節性の再登場

第8章　発生拘束とその解除――相同性と進化的新規形態

第9章　脊椎動物の進化――形態的変容のパターンとプロセス

第10章　円口類の進化形態学

第11章　発生拘束と相同性――概念

第12章　発生拘束――統合

おわりに



Evolutionary Morphology: Bauplan and Embryonic Development of Vertebrates(New Edition)

Shigeru KURATANI

倉谷 滋［クラタニ シゲル］
倉谷 滋
倉谷　滋：国立研究開発法人理化学研究所主任研究員

目次

脊椎動物の基本形態―バウプランと形態発生的拘束
原型と相同性
グッドリッチの遺産―分節的ボディプランの起源
解剖学的形態学―胚に由来する形態
形態パターン生成の発生学的基盤―骨格形態の進化
骨格系の分類と進化的新規性
発生生物と頭部進化―頭部分節性の再登場
発生拘束とその解除―相同性と進化的新規形態
脊椎動物の進化―形態的変容のパターンとプロセス
円口類の進化形態学
発生拘束と相同性―概念
発生拘束―統合

著者等紹介

倉谷滋［クラタニシゲル］
１９５８年豊中市に生まれる。１９８１年京都大学理学部卒業。１９８６年京都大学大学院理学研究科修了。１９９８年岡山大学理学部教授。２００２年理化学研究所発生・再生科学総合研究センターチームリーダー。２００５年同上グループディレクター。現在、理化学研究所主任研究員、理学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[gachin]

私は旧版で自身の思考を本書に書き換えられてしまい、禅問答の様に書き込みを入れていた。旧版で見られれた葛藤のようなものは無く、かなりスッキリとして読みやすくなってた(難解な部類ではあるのだけど)。「この時はこう考えてました。この時代ではサイエンスがここまで進んでました」という、一種の時代の総括として読め、筆者にとっては過去のものになっているのだろう。いずれにしろ筆者の思想を知るにはいい本だし、研究を始めたばかりの人にとっては脳みその良い筋トレ・洗礼になる。これを母国語で読めることに感謝しなくてはならない。