出版社内容情報
実験諸学校の豊富な実践事例を織り込み,20世紀前半の多様な単元学習の創造と展開を描き出した,カリキュラム改造の実践史研究である.子ども中心主義の実践の原理と様式の展開を効率主義との拮抗関係で再評価し,現代に生きる教育改革の伝統を解明する.
目次
第1部 単元学習の受容と改造の史的展開(ヘルバルト主義「方法的単元」の受容と展開;初期実験学校における単元学習の再構成;「効率性」原理による単元学習の再編;「効率性」批判による学習経験の開発)
第2部 進歩主義諸学校における単元学習の開発と実験(「プロジェクト・メソッド」の理論と実践;「経験」と「表現」の開発のラディカリズム;「作業単元」の開発と展開)
第3部 公立学校における単元学習の普及と定着(カリキュラム開発運動と単元学習の普及の概況;「作業単元」によるカリキュラム改造;「社会的経験」を基礎とした「作業単元」の普及;教材と学習経験の方法的組織の史的考察)
補章 子ども中心の学校の現在―革新の伝統と継承