イノベーション政策の科学―SBIRの評価と未来産業の創造

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イノベーション政策の科学―SBIRの評価と未来産業の創造

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  • サイズ A5判/ページ数 354p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130461153
  • NDC分類 502
  • Cコード C3034

出版社内容情報

日米の中小企業技術革新制度の比較をもとに、イノベーション戦略の考え方から実際までを解説する。

米国はSBIR(中小企業技術革新制度)によりイノベーション促進に大きな成功を収め,日本はこれに大きく後れをとった.日米の政策の定量比較から,イノベーション戦略立案の考え方から実際までを解説する.学生・実務者必携.

序 章 新しいイノベーション・モデルの探索にむけて(山口栄一)
 1 本書の目的
 2 本書の構成

第I部 イノベーション政策――源流と現状
 第1章 イノベーション政策の中核――SBIR制度とは何か(山口 栄一)
  1-1 「スモールビジネスこそがイノベーションを起こす」という国家的信念
  1-2 米国版SBIR制度のしくみ
  1-3 日本版SBIR制度のしくみ
  1-4 米国版SBIRと日本版SBIRの被採択者の出自比較
 第2章 米国SBIR政策の源流と歴史(ヤング吉原麻里子 )
  2-1 土壌の形成期――SBIRを生み出した思想的原点(1940年代)
  2-2 蒔種期――全米科学財団の変革とSBIRの制度設計(1960?1970年代)
  2-3 萌芽期――SBIRの誕生(1970年代後半)
  2-4 米国SBIR制度の歴史的考察に学ぶこと
 第3章 日本のサイエンス・イノベーション政策の思想史――理化学研究所と技術院(本田康二郎)
  3-1 科学と自由
  3-2 資本主義の破たんと科学・技術の計画
  3-3 日本の科学・技術政策――2つの源流
  3-4 課題として残るもの
 第4章 日本のSBIRとその効果の米国との比較(井上寛康・山口栄一)
  4-1 日本版SBIR制度の背景
  4-2 SBIR制度に関する定量分析による日米比較
  4-3 まとめ
 第5章 イノベーション指標の開発と現状(治部眞里・長部喜幸)
  5-1 インプットにおけるイノベーション指標
  5-2 アウトプットにおけるイノベーション指標
  5-3 ブラックボックスにおけるイノベーション指標
  5-4 医薬品開発における新しいイノベーション指標の提案
 第6章 サイエンスの風景――「分野知図」の生成と分析(藤田裕二・川口盛之助・山口栄一)
  6-1 距離概念とデータの取得
  6-2 多次元データ分析の理論と実線
  6-3 分野知図の応用と展開

第II部 サイエンス型産業の分析
 第7章 医薬品産業――日本はなぜ凋落したか:イノベーション政策の最適解(山本晋也・山口栄一)
  7-1 医薬品産業とは何か?
  7-2 問題意識――日本の医薬品産業の実態
  7-3 バイオテクノロジー革命
  7-4 SBIRがもたらした医薬品産業へのインパクト
  7-5 ナショナル・イノベーション・エコシステム
 第8章 半導体産業における日本勢の衰退要因を探る――システム・アーキテクチャの視点から(中馬宏之)
  8-1 日本の半導体産業凋落の原因を求めて
  8-2 なぜシステムアーキテクチャなのか?
  8-3 栄枯盛衰要因の一般化――システムアーキテクチャの視点から
  8-4 むすびに代えて――何をなすべきなのだろうか?
 第9章 情報産業――日本のITはなぜ弱いか(林 晋)
  9-1 構成的プログラミングの時代
  9-2 UMLとアジャイルの時代
  9-3 科学技術政策研究の時代
  9-4 まとめ――なぜ日本のソフトウェア産業は弱いのか
 第10章 農業――サイエンス型産業への変革にむけて(山本晋玄・高橋 裕・山口栄一)
  10-1 第3の農業革命への胎動
  10-2 システム・ダイナミックスによるコメ農業モデル
  10-3 3つのシナリオによるシミュレーション
  10-4 新しいサイエンス型産業の創出

第III部 イノベーション政策――未来への提言
 第11章 「日本知図」の生成と分析(内藤祐介・西田正敏・藤田裕二・治部真理・相馬 亘)
  11-1 客観的根拠(エビデンス)に基づく政策立案へのツール利用の提言
  11-2 科学・技術政策のためのイノベーションマネジメントツール
  11-3 日本知図の内容
  11-4 日本知図のゆくえ
 第12章 日本のクラスター政策(相馬 亘)
  12-1 ポーターの産業クラスター論
  12-2 日本におけるクラスター政策
  12-3 クラスターの可視化による評価
  12-4 日本のクラスター政策に対する提言
 第13章 サイエンスリンケージからみた日本のイノベーション政策の課題(玉田俊平太・内藤祐介)
  13-1 経済成長科学との関係
  13-2 重点4分野特許サイエンスリンケージの目視調査
  13-3 全技術分野全特許のサイエンスリンケージ自動計測
  13-4 サイエンスリンケージの分野別調査結果
  13-5 科学との結びつきが強まっている分野,弱まっている分野
  13-6 政策提言
 第14章 新しいイノベーション・モデルに向かうシステム改革(玄場公規)
  14-1 日本企業の収益性低下
  14-2 研究・開発の不確実性の増大
  14-3 研究・開発の投資効率の低下
  14-4 米国のSBIR制度のメリット
  14-5 日本の現行制度
  14-6 不確実性を踏まえた科学・技術政策
 第15章 新しいイノベーション・モデル(山口栄一)
  15-1 イノベーション=タイプ0とタイプ1
  15-2 イノベーション=タイプ2
  15-3 イノベーション=タイプ3
  15-4 イノベーションの統一理論
  15-5 イノベーション・ソムリエの育成

おわりに
事項索引/人名索引/執筆者一覧

【著者紹介】
山口 栄一
山口栄一:京都大学大学院総合生存学館教授

目次

第1部 イノベーション政策―源流と現状(イノベーション政策の中核―SBIR制度とは何か;米国SBIR制度の源流と歴史;日本のサイエンス・イノベーション政策の思想史―理化学研究所と技術院;日本のSBIR制度とその効果の米国との比較;イノベーション指標の開発と現状;サイエンスの風景―「分野知図」の生成と分析)
第2部 サイエンス型産業の分析(医薬品産業―日本はなぜ凋落したか:イノベーション政策の最適解;半導体産業における日本勢の盛衰要因を探る―システムアーキテクチャの視点から;情報産業―日本のITはなぜ弱いか;農業―サイエンス型産業への変革にむけて)
第3部 イノベーション政策―未来への提言(「日本知図」の生成と分析;日本のクラスター政策;サイエンスリンケージからみた日本のイノベーション政策の課題;新しいイノベーション・モデルに向かうシステム改革;新しいイノベーション・モデル)

著者等紹介

山口栄一[ヤマグチエイイチ]
京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授。1955年、福岡市生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了、理学博士(東京大学)。NTT基礎研究所主幹研究員、米国ノートルダム大学客員研究員、仏国IMRA Europe招聘研究員、経団連21世紀政策研究所研究主幹、同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、英国ケンブリッジ大学クレアホール客員フェローなどを経て、2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。